Dynasty
ポール・スタンレーのボーカルがセクシーで、彼等のヒット曲の中でも一二を争う名曲「ラヴィン・ユー・ベイビー」収録。ハードロックに括られはするものの、KISSの作品は演奏のヘビーさだけで押すのではなく、ポップな側面があちこちに見られるのが意外な発見でもあり楽しい。本作品で言えば「シュア・ノウ・サムシング」や「カリスマ」「マジック・タッチ」などがそれに当たる。また、#5や「エックス・レイ・アイズ」といった曲はジーン・シモンズのキャラクタならではのお約束。しかし、これもいまから思えばファンと彼等との阿吽の呼吸と言え、懐かしいものだ。レコード全盛の頃、、知名度抜群のKISSを横目で見やっていた自分を思い出しつつ、今になって彼等のヒット曲を頼りにアルバムをぽつぽつ拾っては、こんな曲もやっていたんだなと感慨に耽ったり、再発見に驚いたりする。こんな楽しみ方もできるいいアルバムだ。
KISS AND MAKE‐UP―ジーン・シモンズ自伝
届いてみるとなかなかぶっとい本で驚きましたが、けっこう一気に読めてしまいました。特にジーン・ファンではない私が面白かったので、ジーンのファンの方にはまた感動もひとしおではないかと。シャノンのことを「女神と暮らしている」とか、子供が産まれた時の話なんかは、「なんか・・・この人っていいなぁ」なんて思ってしまいました。KISSがどうのという話よりも、ジーンの人となりを楽しむのに良い一冊のような気がします。メンバーの話もそれなりに出てくるし(あまり良い話はないですけれど)、楽しめる一冊ではないでしょうか。この値段さえ我慢できれば(^^;)
Asylum
新、旧KISSファン、ハードロックファン、メタルファン、このレビューと評価の判れる難しいアルバムだと思います。個人的には勿論好きですが、やはり迷っています。
素顔時代のKISSのアルバムで一番、地味な役回りの本作はタイトルも含め、「アニマライズ」の続編と捉えられがちですが、ギターリストにブルース・キューリックが加入してからの最初のアルバムで、更に云えば「アニマライズ」と肌触りがまるで違います。それ以上に「アニマライズ」がもたらした好調なアルバムセールスが、KISSを取巻く人々、本人達、熱狂的なファンの声、などにゆとり、をもたらしたのかも知れません。この「アサイラム」には当時のKISSの自然な姿が詰まってる気がしてなりません。
逆の意見を云えば、この余裕なKISSが面白みに欠ける、と云えるかも知れません。ゆとり、などロックに不要、と言われれば、それまでです。この頃のジーン、ポールには切羽詰まったものは、なかったのではないでしょうか。ジャケも含め、物足りないものは沢山ある訳です。
とはいえ、シングルカットになった7,10。シングル候補だった3など素晴らしく良いと思います。3曲とも、ポール・ヴォーカル曲でこの頃のポール・ヴォーカル曲の良さを物語っています。只、それ以外の曲、特にジーン・ヴォーカル曲が(「リック・イット・アップ」「アニマライズ」同様に)弱いかな?と思ってしまいます。
次作、「クレイジー・ナイツ」ではプロデューサーにRon Nevisonを迎え、新たなるサウンドを追求しますが、楽曲をそのままにアレンジを変えただけのように感じてしまい、相乗効果を乗せる事には成功し切れていません。また、「クレイジー・ナイツ」以降はグランジが席巻していた等の理由により、明らかに低迷期に入ります。このアルバムこそが、当時の剥き出したバンドの骨格のように感じます。KISSファンにはこの「アサイラム」に沢山接して欲しい、そう願います。
Destroyer
キッスをどこにでもいるようなロックバンドだと思っている人はこれを聴きましょう。ハードロックというものを世間に広めたのは間違いなくこのアルバムといっていいでしょう。特に「デトロイト・ロック・シティ」でのポール・スタンレーのいかしたヴォーカルとエース・フレーリーの感動的なギター・ソロはむちゃくちゃかっちょいいです。これこそ聴かぬは一生の恥の名盤でしょう。
デトロイト・メタル・シティ スタンダード・エディション [DVD]
ノルウェイの森に出てたとは思えないマツケンが見られます。
原作ほど下品すぎず一般的に受け入れやすいレベルに落とし込んであるので、皆で楽しめると思います。
何よりもマツケンがはまりまくっていて演技が面白いです。
ストーリーも飽きないよう工夫されていて終始楽しめます。
原作は下品なの好きな人は読んでください。映画より衝撃的なものが見られると思います。