春の居場所 [DVD]
未完の小説の映画ということで、中途半端感は否めない。
著者が無事だったらどんな展開が待っていたのだろうと、残念な作品だ。
やはり掘北真希さん目当てで観る方が大半かと思うのだが、(自分も 笑)
彼女の魅力はまずまずといった感じでしょうか。
10年後の佐藤藍さんへの変貌振りにはド肝を抜かされましたが...。
再会にお互い全く気付かないというのも設定としていかがなものかと。
麻雀を打つ彼女が観れるのはここだけかと...
私の話 (河出文庫)
鷺沢さんの本、大好きです。いつも、チェッ、と舌打ちをしているのが
聞こえてきそうな感じで、それでも”仕方ないなあ・・・”と
また歩き出していく・・・そんな感じ。
どんなにつらくても、どんなに悲しくてもそれでも人は生きていく、
生きていかなければならないのだなあ、と思いました。
もう、彼女の作品が読めないと思うと本当に残念です。
大好きだったのに・・・
少年たちの終わらない夜 (河出文庫―BUNGEI Collection)
ハイティーンの少年たちのどこか瑞々しく、どろどろした青春。
この作品の中でかかれているのは不安感とずれ。少年ゆえの相手に対する漠然とした不安や無理解。
どこかへ行きたいと思いながら行けず(というか、心のどこかでいけないと思い込んでしまっている)、ものの切なさや悲しみがたしかな筆致で語られている。
海の鳥・空の魚 (角川文庫)
初めて読んだのは高校生のとき。
同じことをただ繰り返すだけの毎日に、それに抗えない自分に、やり場のない気持ちを抱えるだけだったまさにその時、出会いました。
この本の主人公たちは、ちょっと世間からずれている何かにひっかっかていて、前に素直に進めない。
だけど、ちょっとした視点を変えるだけで、いやだった日常が変わってくる。そんな印象を受けました。
今まで友人2人にプレゼントとして贈りましたが、今でも時折読んでいることが、なにより嬉しいですね。