スムース
冒頭の「THE NEARNESS OF YOU」から早くも癒しとリラクゼーションを与えてくれるサウンドが身体いっぱいに広がります。ジャズ・フュージョン界の大物、ジョージ・デュークがゲスト参加した「A HOUSE IS NOT A HOME」「WEAKNESS」は一聴をおすすめ。寛いだ音空間にのせて歌う彼女のナチュラルな質感がとても良い気持ちにさせてくれます。「THE LADY IN MY LIFE」はマイケル・ジャクソンのカヴァー、忘れ難い印象を受けます。「DON’T KNOW WHY」「HELLO LIKE BEFORE」「ACROSS THE UNIVERSE」では、自らピアノを弾き、ワン&オンリーの魅力を響かせています。秋にピッタリのバラードを中心に選んだシックなニュー・アルバム。
ジャズ・フォー・ジャパン~東日本大震災被災者支援CD~
『日本が助けを必要としている今、心からの思いを込めてジャズを演奏
することで、私たちの日本の皆さんへの想いを伝えることができればと
願っています。』 (プロデューサーのラリー・ロビンソン談/ライナーより)
いち早く発売され世界中でトップ・セールとなった『SONG FOR JAPAN』
が既存のヒット曲の集合だったのに対し、この作品は全曲が新たに収録
されたものとなる。今回、自分のヒット曲を惜しげもなく提供してくれた
『SONG・・・』の参加ミュージシャンに感謝しているのは言うまでもない。
しかし、こちらの方は震災発生後すぐに話が持ち上がり、ハリウッドの
キャピトル・スタジオにロサンゼルス在住のジャズ・ミュージシャンが
集結しチャリティ・アルバムのレコーディングを行ったのは、なんと3月の
23日と24日だったそうで、企画の素早さと実行力には呆れるばかりだ。
当然ながら作品の中には、其々のミュージシャンの被災地への想いや
日本に対する愛情が、溢れんばかりに詰まっていることになる。流石に
大物ミュージシャンばかりであり、プロデューサーが用意したリストの中
から曲を選び10〜15分程度の打ち合わせと簡単なリハーサルを終えて
1発録音し、殆どが1テイクで終了したそうなので凄いと言うほかない。
有名なスタンダードばかりで堅苦しい作品は無く、普段JAZZに馴染み
のないお方にも、問題なく楽しめるアルバムに仕上がっている。冒頭の
「処女航海」の原曲に忠実なオープニングを聴くと、期待は膨らむばかり
で、「ソフィスティケイテッド・レディ」のチャイルズ(p)とマクブライド(b)
のデュオには痺れるし、「身も心も」のバス・クラ(奏者はなんとマーカス
・ミラー)も素敵だ。全体的にフュージョン系の名人が多く集まっており、
「フットプリンツ」はフル・メンバーでの演奏で、実にクールな仕上がり。
また「ウォーターメロン・マン」には、懐かしいリー・リトナーとケニー・G
が参加している。
被災者を心から気遣い震災からの早期の復興を願い立ち上がった彼ら
の力強い演奏を聴いていると、日本にいる我々こそが、何ができるか
を見極め行動しなければ、と勇気付けられてしまう。このアルバムに
携わったミュージシャンやプロデューサーの皆さん、本当にありがとう!
Live Tokyo Japan 1983 [DVD] [Import]
こんな映像があったなんてまったく知りませんでした。しかもその会場となっているのは渋谷公会堂で、日本人オーディエンスがステージに上がって一緒に歌ったり踊ったりしています。ケースの中には当時のポスターの縮小レプリカまで入っていました。なんだか不思議な気分になります。その昔、重たいうねるようなブラックな音を求めて六本木のembassy等に日参していた私としては、「Sweet Baby」路線よりも、是非とも「Dukey Stick」や「Reach For It」のライブを見てみたかったのが正直なところ。当時「Master Of The Game」も愛聴していた私にとっては、なんといっても「I Want For My Self」が大好きです。内容としては「キーボードをあんなふうに演奏してあの音を出していたのかァ。」と感心出来る事と、ブラ・ジョンのルイス・ジョンソンの元気のいいビョンビョンチョッパーベースが堪能できる事が得した気分になれます。
恋はデジャ・ブ [DVD]
人生にやり直しは効かない。
しかしもし、可能なら、、、、。
たった一日を何度もやり直すことができたら
すばらしいことが可能になる。
2年おきくらいにこの映画を見ている。
なぜか見たくなる。
2年くらいおくと少し落ち込んだ私の心にちょうど良く効く薬となる。
ユーロアーツ ドキュメンタリー ピアノ、その300年の歴史 [DVD]
ピアノの歴史を概観する場合,『カラー図解ピアノの歴史』(河出書房新社)にしろ,『ピアノはいつピアノになったか』(阪大リーブル)にしろ,チェンバロから始まってヨーロッパのピアノの変遷をたどるのが常ですが,この番組は後半はアメリカのピアノに焦点が当てられています。当然、スコット・ジョップリンのラグタイムやジャズ演奏におけるピアノについて触れられているのが特徴で,その分、前半は物足りない内容になっています。最後は日本のヤマハにスポットが当てられていて、ピアノ及びピアノ音楽が本家本元のヨーロッパから始まったものの、アメリカで発展し,いまや日本を経てアジアへ進出している歴史が語られています。