パラシューター―国会をめざした落下傘候補、疾風怒涛の全記録
33歳?すげ―若い議員だなと思って、しかも彼がタイトルのとおり落下傘候補として選挙に通ったことを知り、本書を手にとった。
細野氏は自らの選挙期間中の出来事を決して劇的なドラマとして誇張したり、感傷をみせたりせずに(むしろ世話になった人を配慮して、そうした部分を殺ぎ落としているようにみえる)、むしろ淡々と、かつ手探りの経験談としてつづっている。とても爽やかで、それでいて応援したくなる。こんな爽やかな選挙があるものなのか?とも思わせる。本人は映画「スミス氏ワシントンに行く」のスミス氏のようなキャラクターなのかも。今後の活躍を期待。「あとがき」にも心を打たれた。