下妻物語 スタンダード・エディション [DVD]
茨城県の下妻市に暮らす女子高生・桃子には友達がいない。フリフリのロリータファッションに身を包み、いつもマイペース。「人間は一人で生まれ、一人で死ぬ」とうそぶきながら毎日を送っている。
元ヤクザの父親が持っていたヴェル●ーチのバッタ物Tシャツを売ってひと稼ぎを試みるが、買いにやってきたのは地元の暴走族娘イチコ。
性格もファッションも水と油の二人が、伝説の刺繍屋を探して東京へ向かう…。
タランティーノの「キル・ビル」のような豪奢で外連味(けれんみ)あふれる映像と、R・スコットの「テルマ&ルイーズ」をどことなく思わせる女二人の疾走劇。この二つを足し合わせたような、それでいてコメディとしても全く申し分のない名画です。☆7つ、といっても過言ではない仕上がりです。
しかし大時代な映像や物語展開の中に、この映画はまさに至言とも言うべき台詞が散りばめられていて、観る者の心を打ちます。
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「人間は大きな幸せを前にすると、急に臆病になる。幸せを勝ち取ることは、不幸に耐えることより勇気が要る」
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「誰だって何か背負ってんだよ。どっか痛いんだよ。だから泣くことは恥ずかしいことじゃない。でも女はよ、人前で涙なんか流しちゃいけねえんだ。同情されちまうからな」
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「仕事に比べれば友達なんて何の価値もない。友との約束も仕事のためなら平気で破った。
…だから僕には友達がいません。ひとりも、いません」
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「自分捨てなきゃ大人になれねぇんだったら、アタイはガキのまんまでいいっすよ」
こうした宝石のような言葉のツブテに、幾たびも虚を衝かれ、そのたびに居住まいを正さざるを得ない気持ちになります。生半可な心構えで見始めると、心がヤケドを負いそうになるほど手強い映画です。
そしてこれだけは間違いなく言えます。今、人に最も薦めたくなる映画、それがこの「下妻物語」だと。
恋のトビラ 好き、やっぱり好き。 (集英社文庫)
雨の降っている休日
とりあえず外に出るのは面倒
でも、家で何をしていいのか分からない
そんな時に読んでほしい本です
重すぎず、軽すぎず
本が苦手な人でも、読める範囲だし
色々な甘酸っぱさが広がると思います
ひと粒の宇宙 (角川文庫)
大して厚くもないこの文庫本に、よくもまぁ、30編も収録したなぁと思わせるアンソロジー。しかも、執筆者は、芥川賞、直木賞をはじめとした文学賞受賞者がほとんどで、レベルも高い。
もちろん、純文学好きではない私なので、全ての作家を読んだことがあるわけではない。おそらくこういう機会でもなければ、ヨムことのなかった作家も含まれているが、仲な楽しめる一冊だった。
基本的に、長編小説、しかも大長編が好きなので、こういう超短編はあまり好みではないのだけれど、どれもジャンルも違い、飽きが来ないものだった。こういう短編集もいいかも。
収録作品の中では、やはり私がお気に入りにしている、古川日出男、平野啓一郎などはもちろん面白かったのだけれど、それ以外の作家でも、いしいしんじ、歌野晶午、高橋源一郎、橋本治、矢作俊彦、重松清、玄侑宗久なども、良かった。
とにかくこれだけの人の作品が収録されていれば、いくつかは、面白い作品が見つかるだろう。面白い試みだった。
下妻物語 スペシャル・エディション 〈2枚組〉 [DVD]
友達に映画館に連れて行かれて見たのですが、すっごく面白かったです。
そして可愛い映画です。
手元においておきたい商品なので購入しました。
DVD2枚組みで1枚はおまけの特典映像です。
脇役の不良が主人公になった本編以外の物語が入っています。
こちらにはブレイクする前のスピードワゴンが準主役張ってます。
最近改めてみて気づいたんですけれど、本編にはブレイク前のまちゃまちゃ(魔邪)もちょっとだけ、出演していますよ。
発見が多い作品です。
正直、邦画にはあんまり興味ないし、なんか安っぽい感じがして好きじゃないんですけれど、この映画は別!
土屋アンナの熱血ヤンキー役ははまり役で、冷淡なロリータ役の深田恭子の掛け合いが絶妙でした。
台詞でも心に残る強い言葉が多くて、脚本が豊かだな〜と感じました。
ちょっと人生に仕事に勉強につかれちゃったなっというときに観たら
元気になれると思いますよ。
世界の終わりという名の雑貨店 [DVD]
この映画の雰囲気・進行具合、とても好きです。演技の良し悪しは抜きにして。色のコントラストやセリフの少なさ、BGMがたまに流れるピアノだけというのも個人的に凄く気に入りました。劇中で高橋マリ子さんが着ているヴィヴィアンの服も話の雰囲気によく合ってました。それから西島さんがいつもダークトーンの服を着てるのも役柄に合ってて良かったですね。探偵役と高橋マリ子さんのシーンはなんか安っぽい感じで少しテンション下がりました。