小さい“つ”が消えた日
「きみがいないと困るんだ」というキャッチにまずどきっ。
手にとって開いたら、まあかわいい。小さいつ君がページのそこかしこで座ったり走ったり花を摘んだり…。
児童書?と思って読んでいると、これがなかなか大人の童話。
「っ」は音がないからと他の文字にバカにされたちいさいつ君が姿を消してしまって、「っ」のない日本語は大混乱になるというストーリーがユニーク。言葉遊びも凝っています。そして…これを書いたのがドイツ人と知ってまたまたびっくり。日本ばなれしたイラストも魅力です。
クライマックス 80’s BLUE
最近、オムニバス形式で80年代の曲がCDになっていますが、掲載されている曲を見て「これ」に決めました。40代半ばですが、青春時代を思い出しました。カーステで、自分で作ったお気に入りカセットを聞いていたころが懐かしいです。「これ」を購入し、今はCDを車で聞いて通勤しています。次は、ロマンティックを買おうかな。
シュメル神話の世界―粘土板に刻まれた最古のロマン (中公新書)
前著の『シュメル-人類最古の文明』が題名通りシュメル文明全般について扱っていたように本書も題名通りシュメル文明の中でも神話に焦点を当てて取り上げている。
これまでもシュメル神話についての本がなかったわけではないが、本書のように本格的な内容が入手しやすい形で発行されたのは初めてかもしれない。
シュメル神話といってもなかなかなじみのない物語であろう。
古代文明や神話に興味のある人間ならギルガメシュという名前が即座に出てくるであろう。
シュメル神話自体を全く知らなくとも、ノアの洪水について聞いたことのない人は殆どいないであろう。そのノアの洪水の原型となった物語がこのギルガメシュ叙事詩に含まれるのであろう。シュメル文明自体が滅んでしまっているが、その遺産や影響は中近東の文明に深く残り、さらに影響を与えた西洋文明を通じて日本にも一定の影響を与えているのである。
シュメル神話の本体となる神々の物語も興味深いものがある。
多くの神々がそれぞれの役割を持って活躍する姿はギリシャ神話を彷彿させるものがある。シュメルの人々が世界を、事物を、人間を理解するための形が窺い知ることができる。頻繁に登場する洪水や農耕と牧畜の比較などはシュメルの風土を繁栄していて面白い。またイナンナ女神の冥界下りはイザナギ・イザナミやオルフェウスを彷彿とさせるものであり、生と死についての理解が洋の東西や文化の違いを問わず共有されていることは人間の共通性を思い起こさせる。
本書はなじみのないシュメル神話を正面から捉えた野心作と言えよう。内容は非常にわかりやすく、シュメル神話の世界をわかりやすく知ることができる。今後は本書がシュメル神話の良き入門書となるであろう。
かみひこうき (かがくのとも傑作集―わいわいあそび)
ずっと知りたかったスイーッと気持ち良く飛ぶ紙飛行機の作り方がやっとわかりました。基本の折り方からバランス調整、ツバメのように回転させる方法、急降下から急浮上の仕方など一つ一つ試してみたくなります。いつのまにか子供よりも親のほうが夢中になっていたりして・・・。身近に昔ながらの遊びを教えてくれる大人が少なくなってしまった昨今。こんな絵本の存在は感謝です。
男と女2
もともと稲垣さんは大好きですが、最近の活躍も嬉しいかぎり。前作もよかったから、即購入。森高千里との『雨』はなんだか切なくなる。同じ世代(40〜50歳代)のリスナーは、森高千里の歌声も耳に心地よいはず。(「ストレス」、など唄っていた頃が懐かしい。いつまでも綺麗で素敵な女性で、同じ女性から見るとうらやましいかぎり!)そして、沢田知可子との『夢の途中』でさらにセンチメンタルになる。最後の「クリスマスキャロル」では、冬の女王、広瀬香美との絶妙なハーモニーに完敗!!冬に向けて、心が温かくなる一枚であること、間違いなし!