クイーン・ジュエルズ(CCCD)
月9でクイーンの存在を知った、新たなファンの入門用としては、無難な選曲と思います(これまでのファンにとっては、あまり新鮮味が感じられないのも事実ですが…)。クイーンの名曲全部をCD1枚に収録するのは、もともと無理があるので、この機会にクイーンに興味を持たれたかたは、ぜひ『グレイテスト・ヒッツ』や、オリジナル・アルバムの『クイーンII』、『オペラ座の夜』なども聞いていただきたいと思います。なお、音楽の内容そのものに対しては、星5つなのですが…今回のこのアルバムもCCCDとのことです。ビートルズ、デヴィッド・ボウイに続き、とうとうクイーンまでもCCCDで発売してきた東芝EMIの方針に、私は大きなショックを受けました。過去の偉大な遺産が、納得のいくきちんとした形でリスナーに届くことを願っています。
フットボールサミット 第2回 検証・中田英寿という生き方
メインである大泉実成氏のルポが大変面白いです。
中田がいかに広い視野で先を見据えて研鑽を続け、日本サッカーをどう変革していったのか。また引退後に事業家としてどう日本サッカーと関わり、再び変革を起こそうとしているのかが語られています。
相変わらず代表人気に依存し、協会と選手会が報酬を巡って銭闘を続ける日本の現状より、サッカーを通じた社会貢献、地域活性化、セカンドキャリア創出に独自で取り組む中田の方が先を見据えているのではないかと感じました。
選手としての中田を高く評価する先輩・藤田俊哉、真逆のキャラクターながら関わりの深い同い年・松田直樹のインタビューも読み応えがあります。