記憶喪失になったぼくが見た世界 (朝日文庫)
2001年に発刊された『ぼくらはみんな生きている』の改題文庫版です。
ただ私は、2003年に文庫化された『ぼくらはみんな生きている』を持っておりまして、
今回「わー坪倉優介さんが新刊出してる！その後が読める！」と早とちりしてしまい、
購入後、帰宅してから内容が同じと知り、非常にがっかりしました…。
ちなみに2003年の文庫版の表紙は、坪倉さんの手による鬼灯のデッサンで、
今刊と内容は同じなのに、表紙もタイトルも違う訳です。新刊と思ってしまうのは私だけでしょうか？
この原因は作者ではなく、出版社の売り方にあると思うのですが。その意味で★３つです。
でもこれが初読みになる方には、素晴らしい本だと申し上げておきます。★５つ！
あるイベントで坪倉さんと知り合ったという俵真智さんが、この本の解説で
「人は体験して感動する時期にはそれを表す言葉が足りず、言葉を獲得した時にはその感動を無くしている」
というようなことを仰っていますが、その通りだと思います。
その意味で、18歳で様々な初体験をすることになった作者の、正に「体験談」は、貴重であり興味を引かれます。
印象的だったのは、一人暮らしを始めた坪倉さんが「青いご飯があってもいいはずだ」と思い、
かき氷のシロップを使ってお米を炊くところ。ジャーのご飯にしゃもじを入れる時に、
「地球にスコップをいれるようでどきどきした」と書いておられます。
こんな独特な感性は、なかなか見られないと思います。
ヒロインになろうか!(初回生産限定盤A)(DVD付)
レディガガっぽい映像が出てくるMVも話題なBerryz工房の新曲ですが、私はこの曲をこんなふうに見ています。（ハロー好きな人じゃないと解りにくい内容を一部含んでいますがご容赦ください。）
Berryz工房の楽曲世界観って、昔からずっと真面目で純情一直線ってことで変わらない。これはかなり徹底している。この新曲もそう。
女の子の間でも人気の高いレディガガだけど、憧れているからといって格好を真似たぐらいで「私、ヒロインかも？」なんて喜んでいるのなら、ずいぶん純情で微笑ましい。今どきのもっと即物的なファンキー姉ちゃんなら、うどん食べながら「毎日の勝負パンツをどうしようか」ぐらいのことは常に考えているはずだから。
「ひとり彷徨う」夜に「なんか今夜は 大胆になれそう」な気がして、「あいつどうしてるかな」と誘ってみるけど、でもふたりだけで会う勇気はないから、久しぶり会おう、ではなく「久しぶり集まろう」って仲間まで呼んでみんなで集まることに。
みんなでワイワイ騒いでいる中で「勇気出せ 下がっちゃダメ」と自分に言い聞かせているのは、集まった仲間（女の子はたぶん7人）の中にはグイグイ押してくるT永M子さんのような女の子もいて、そういう子よりも「下がっちゃダメ」＝私もM子を見習わなきゃ、と言っている。つまり歌詞を物語として読み進んでいくと、こうなります。
レディガガを真似てはみたけど、ふたりだけで会う勇気がないからみんなで集まって、そこで精一杯頑張ってみたのが仲間より下がらないってこと。でもそんな小さなことさえも、普段控え目な彼女には大冒険だったからこそ「きっと今夜は熱くなれそうな気分」になり、もうヒロインになった気でいる。ミニをはいただけで大胆になれたと思い（その程度じゃ先生がボヤくだけだよ）、でも彼女にとっては「ほら 街中が騒いでる」ような高揚感がある。
ミニをはいた私って大胆で怖いものなし！
「素晴らしい未来」もきっと「夢じゃない」！
ほら私、「みんなみんな憧れのヒロイン」になれた！
そして最後は感極まって、思わず「ヒロ〜〜イ〜〜〜〜ン」って叫んじゃう！ そんな純情すぎるK井YR奈ちゃんのような女の子を描いた歌なのです。
イナズマイレブンタイアップから離れて、久々にカッコイイ曲がキターッ！って感じではあるのですが、よくよく考えればやっぱり純情一直線。この点、唐揚げ弁当に感動する主人公を描いた前作「シャイニグ パワー」と何ら変わらない。Berryz工房の一貫した世界観は実に「安心感」に溢れたもの。
曲のほうも今風なアレンジを取っ払ってメロディやコード進行だけ見ていくと、60年代の洋楽、もしくはそれを模した70年代の日本の歌謡曲テイスト。まさにつんく楽曲が得意とする路線。だから「ヒロ〜〜イ〜〜〜〜ン」も「二段重ね〜お弁当〜〜」も「の〜にゅ〜〜」も、根っこはみんな同じ。少しづつ大人になっていっても、大人なりの純情を見せてくれる。そんなBerryz工房が大好きです。Berryz最高！！
本気ボンバー!!
イナズマイレブンの新エンディングテーマ「本気ボンバー！！」
今までの曲はファンキーな曲が多かったですが、今回はロック調のサマーソング。
夏にピッタリな曲で、テンションが上がります。
Berryz工房はアイドルですが、イナズマイレブンの曲に関しては、歌い方がアイドルっぽくなく、
すごくかっこいい歌い方をしていてとても好きです。
こういう熱い楽曲もアイドルという枠にはまらず歌いこなす彼女達はすごいなと思います。
通常版の2曲目には「雄叫びボーイWAO!（スパークVer.）」が収録。
演奏が生バンドに変わっていて、こちらの方が個人的に好きです。
ボーカルも録りなおしているようで、迫力が増しているように感じられます。
本当にアイドルの曲なのか疑ってしまうくらいカッコイイです。
イナズマイレブンのオープニング曲を歌っているT-Pistonz+KMCとの合同イベントの応募券も入っていて、
さらにイナズマイレブンTCG「佐久間次郎」も付いてます！
イナズマファンにはたまらないCDです。
