肩ごしの恋人 DVD-BOX
原作が直木賞受賞作でしたので興味を持ちました。
主人公の萌は原作から少々年齢が進んでいて、30歳独身。米倉涼子さんがまあお綺麗です。
親友のるり子に高岡早紀さん。
好対照な二人の女性のやりとりを軸に、家出の高校生。野心家のサラリーマン。新宿二丁目のゲイバーのブンちゃん達が加わって、厚みのあるドラマに仕上げられています。
自立した(とみられている)独身女性のなかなか周囲に理解されがたい心理が描き出されたと思います。
そして、当初予想していなかった意外な感動が待っていました。
・・・ということで、筋書きはご遠慮いたします。
親友るり子が語る「将来を悲観的にみるのが現実的なの?将来はどうなるんだかわからないんだから、悲観的に考えるより楽観的に考えたほうが良いんじゃない」というセリフはドキっとさせられました。
坊っちゃん (SDP Bunko)
面白いし、その時代の雰囲気や、人情も感じられます。さらに平岡敏夫氏の注釈が、生き生きとその時代を伝えてくれました。いつもは面倒だなと思いながら読む注釈を、ここはどんな注釈が付いているか、と楽しみに見ました。
肩ごしの恋人 (集英社文庫)
「まさに本に惹きこまれるとはこのことだったのか」、読み始める前は全く予想の出来なかった感想が読み終えたあとに生まれた。
文章も非常に読みやすく、更に視点が二人の主人公それぞれ一章ずつ交代するといった方法が使われており、いつの間にか次のページをめくっている状態に陥る。
自分はこの作品に出会うまで、この様な小説を読んだことがなかった。だがこのようなすばらしく更に読みやすい作品と出会えたことで、自分の世界が今まで以上に膨らんだのは事実である。自分の中にある重い扉を開いてくれたこの作品、皆さんも読んでみてはいかかでしょうか。
肩ごしの恋人
夜10時から放送している連続ドラマのようなストーリーはまさに
女性の女性による女性のための小説だ。
"偶然"の遭遇によって浮気を発見する展開なんかはドラマの王道。
もちろんドラマ的な小説が悪いわけではない。
この本は直木賞という文学的お墨付きを受けており、
文章も読みやすく、個性的な登場人物たちの心理もわかりやすい。
手軽に読める文学作品としては実に申し分のない作品だと思う。
それにしても15才の「崇」は一体どういう経緯で、萌の会社でバイト
するようになったんだ?履歴書を偽造したのだろうか?
あと、それほど広くないであろう社内で、主人公が崇の存在を知らなかったのも
なんか不自然のような気がするし、
新宿二丁目で女がバイトしてるってのもあまりにもナンセンス。
ま、だけどそういう詰めの甘さもドラマ的で微笑ましいといえば微笑ましいですけどね。
Expressions (通常盤)
御主人の山下達郎氏とのデュエット「Let It Be Me」は初CD音源、レーベルを超えた選曲、
最新デジタル・リマスター、山下達郎氏の全面監修など話題と魅力に満ち溢れた究極のベス
ト盤ですが、個人的には、やはりDisc2からDisc3の驚愕の強力ラインアップはCM、TVドラマ、
劇場映画のタイアップ曲のオンパレードに彼女の凄まじいとも言える才能に感涙してしまう。
このアルバムを聴いて、雑感で申し訳ないが、昔、リバイバルで観た映画『追憶』を思い
出しました。ロバート・レッドフォードとバーブラ・ストライサンド共演で大学で恋に落ち
た二人は愛を育み、気のおけない仲間たちと過ごし、卒業、同棲、すれ違い、別れ、全てを
ドラマティックに描いていた映画でした。
そう!このアルバムは聴く人にドラマティックに歌詞の中の主人公の人生を、時に客観的
に、時に共感させ、映画のような映像を見せてくれる至宝と言っても過言ではないアルバム
なのです。