Greatest Hits 1 & 2
QUEENのベストというのも数多く発売されているけど、本作は95年発売の物で、ディスク2枚入りで
値段もお手頃になってきました(笑)。
フレディ・マーキュリーが亡くなって、まだ12年。
ファンが今も惜しいとか、悲しみが癒えないという気持ちもよく分かる。
出来る事ならもっと早く出会って、ライヴにも行きたかった。
QUEENのライヴはとてもエキサイティング、物語の構成の様にロマンチックで、フレディのアブノーマルなピチピチ
の衣装や、バレエ仕立ての足の動きとか(笑)、4人の分厚いコーラスを生で観たかったな。
最高のエンターティナーです。
後期の曲も何だかんだ言われる事もあるけど、「Under Pressure」や「A Kind Of Magic」「Radio Ga Ga」など、
今も聴き応えがあって、澄んだ歌声も充分堪能できる名曲揃い。
大抵シンセを使ったダンスチューン等は、後で聴くと安っぽくてスカスカに聴こえる事が多いのだけど(何より、
機械的で人間味がない)、フレディの声にかかれば、どんな歌でも人間味が出て力強く聴こえてしまう。
何でも、難なく歌ってしまいます。
このアルバムは音も非常に良いです、オススメ。
Made in Heaven
生前に残されたフレディの声を、残されたメンバーが再びレコーディングしリリースした、ある種の残されたメンバーからフレディへのトリビュート作とも言えるべき内容のものがこちら。
QUEENというよりはブライアンやロジャーのソロ作の趣が強いようにも感じられるが、いい曲が揃っているのでそんなことは全く気にならない。
フレディの、病魔に冒されつつも力強いヴォーカルが痛々しい110、名曲の27、CMに使用され有名になった6、涙なくしては聴けないほどの美しいメロディが印象的な8(因みに26はフレディのソロアルバムに、7はロジャーのバンド、THE CROSSのリリースしたアルバムに、8はブライアンのソロに、それぞれ収められていた曲である)などが特に人気が高いようである。
個人的にはそれらもさることながら、(ジョン以外の)各メンバーがヴォーカルを取り合う3や内省的でダークなムードの4ポップながらも涙を誘う5がフェイバリットである。
上記の如く、各メンバーのソロアルバムに収められていた曲が多く、これをQUEENのラストアルバムとするのは難しいのかもしれないが、それでも個人的には秀曲が目白押しのQUEENのオリジナル・ラストアルバムであり、購入に十二分に値する内容を有していると考えている。
名作である。