あぶない刑事
音楽は自分の幻想と結びついているといいますが、これを聴いているとタカとユージの追跡場面や、事件が解決してほっとした一息するシーンが、目に浮かんできます。ふつうのポップスはアーティストのライブ場面が曲と結びついているのですが、サントラ盤はそのTVをみていた時代や、情景が思い出されるので、このように刑事ドラマでは珍しい悲壮感のないストーリーはいつまでも自分の青春時代と重なり楽しい思い出となって残るはずです。
Miami Vice
「文句無し」
と言うからには、星は五つである。映画作品の音楽的側面を見事に現しており、中でも "IN THE AIR TONIGHT" はTV版パイロット・エピソードでフィル・コリンズの唄うオリジナルが印象的に使用され、バイスファンの間では恐らくこのシーンを語れない者はいないだろう。曲自体が良いため、そのヘヴィなカバーヴァージョンも非常にカッコイイ。だからオリジナルを知らなくても十分にリスナーの心を突いて来る。これを一曲目に持ってくる辺りにも、選曲のセンスの良さがさりげなく滲み出ている。
「なんだけど・・・」
の部分は、TV版マニア故の歯痒さである。
TV版も、最新のヒット曲から時代を超えた名曲までロック・ポップスをガンガンと使用し、サントラも複数リリースされた。
TV版のテーマ曲及び劇中スコアを担当したのは、マハヴィシュヌ・オーケストラのメンバーとして、またジェフ・ベック等名ギタリストとの競演でシンセサイザーを、ギターは勿論あらゆる管弦楽器の発音をリアルタイム演奏でユニゾンする衝撃的演奏能力でメキメキと頭角を現してきたヤン・ハマーであった。
彼のバイス時代の音楽は、TV版バイスのサントラや当時のソロ・アルバムで聴く事が出来る。一聴してハマーが、シンセサイザーと言う「楽器」を縦横無尽に駆使するアーティストだと判るだろう。
故にTVファンは映画化の一報を聞くや、ハマー節の現代版を聴けるかもと言う期待を抱いたのだった。
しかし監督はTV版プロデューサーとしてそのインパクトを知っていたからか、ハマーを起用しなかった。
しかしながら、その事によって本作のクオリティが劣ると考えるのは早計である。本作はマイケル・マン監督作の映画のサントラであり、映画と併せてのバランス、収録楽曲の選曲と構成、個々の曲の出来で判断しなくてはならない。
それを考えれば、私の感想は最初に書いた通り
「文句無し」
なのである。
マイアミ・バイス ザ・ゲーム
結論から言えば、『マイアミバイス』をモチーフにしているようですが、ストーリーが有るようで無い、淡々とミッションが進んで行くといった印象のゲームです。ミッションでは、一応隠密行動が出来るのですが、少し近づくとすぐに見つかってしまいます。更に、ハンドガン、ショットガンなどをパワーアップできるのはいいのですが、それには、ハッキングというミニゲームをしなければいけません。これには好き嫌いがあると思います。ここまで欠点ばかり述べましたが、もちろん良いところも沢山あるのも事実です。例えば、キャラクターがフルボイスである点、スナイパーライフルを除く武器にはレーザーポインタが表示され、ある程度狙い打ちが可能である点、日々変動する「ブツ」の相場の中で、数人の売人と取引が出来る点などです。取引次第でミッションを楽に進めることができるユーザー思いの工夫も凝らされています。サイフに余裕があれば購入してみては?
映画秘宝 2006年 10月号 [雑誌]
特集「ガンアクション映画ベスト20」が、他にはできない映画秘宝的な切り口で、「ダーティハリー2」ほか映画での銃撃戦を解説。
イエスタディ・ワンスモア(旧作の再レビュー)は「シックス・センス」の製作裏話を6ページにわたり解説。
表紙は「スケバン刑事」あやや、巻頭の「しょこたんの秘宝遊戯」では写真は「ターミネーター」のコスプレと「ゴジラVSキングギドラ」。
表紙のサブタイトルにあるとおり「加藤ローサ&黒川芽以&北川景子&奥菜恵&木下あゆ美!女優総進撃!」は、
ショートインタビュー、カラーピンナップなどを掲載。
映画秘宝の女優ピンナップは、どれも毎号美しく、とりあげる女優もマニアックでいい!
他には、DVDBOX発売に合わせて、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」入門編カラー2ページも面白い。
これら、作品、記事の選択が多岐にわたっているところが「映画秘宝」の面白いところです。
ナンバーワン・エイティーズ -ムービー・ヒッツ-
また80年代もの乱発の流れかなと思ってメルマガの紹介に促されるままにここでチラッと内容みたら、思わず映画タイトルの並びだけで甘酸っぱくなってしまいました。薬師丸ひろ子が好きでしょうがなく中学の時にしては大枚はたいて見に行った「里見八犬伝」。結局見に行けなかったけど、tvkで何度もクリップが流れて、そのたびに内容をチラ見させられてた「ネバーエンディング・ストーリー」。なぜか兄貴と見に行った「バック・トゥ・ザ・ヴューチャー」。「トップガン」も「ロッキー」もテレビで後追いだったけど、やっぱり中学か高校でした。高校生の初デートは「ダイ・ハード」。ゴーストは当時一緒に住んでいた彼女と涙した覚えが...おもわずこの並びをみて近くのレンタルビデオ行って「ダイ・ハード」見ようと思ったら借りられてました...その流れで結局衝動買いで久々にCDを買ったのがこれ。
この時代の音楽は夢がありますね。ピーター・セテラって映画の主題歌でしたっけ。あの暗いステージでポツンとスポットを浴びて上を向いて歌っているビデオ・クリップを思い出したりして、当時の部活のことなんかを思い出して浸っていたらあっという間に2枚を聴き終えてしまいました。
聴き終えてからよくよく見たら見透かされたようなキャッチコピーだったのがちょっと悔しかったですが、私にとっては家庭内では聞けないくらい「思春期」な内容でした。多分同世代ならこの感覚共有できるでしょうか!?