Batman Begins
ビデオで借りた後すぐにサントラを買いました。
メインテーマがないという意見や1作目のなじんだテーマがみられないという意見がありますが、なんの!
よく聞くと1作目とおなじ音階が使用されていることに気づきます。作曲者はかなり意識的に「バットマンになる途上の生成過程」を音にしようとしたのだと思います。
ちょうどベートーヴェンが交響曲3番で「英雄」ワールドを全面展開する前に、その予兆である第2番を書いたのとおなじようなもの。
パーカッションによる原初的な響きもほの暗い旋律もかなり楽しめました。8曲目からは盛り上がりがすごいです。
バットマン ビギンズ オリジナル・サウンドトラック
ビギンズの音楽は二人の巨匠によるコラボレートで話題を呼びました。片方は100本以上の映画音楽を手がけ日本でも超人気のハンス・ジマー。もう片方はサスペンスやスリラーやディズニー映画にも参加しているジェームス・ニュートン・ハワード。ジマーとニュートン・ハワード(以下:JNH)は共にディズニー映画でも大人気であるのが共通項でもあります。
今までのバットマンシリーズはそれぞれ作曲者が変更になろうともメインテーマは必ず存在していました。しかしビギンズはどうでしょう。バットマンのテーマと呼べるテーマがありません。
ところが聞いてみるといつものようにメインテーマが流れてオープニングらしい匂いを感じさせる楽曲が必ず1曲目に来ていたのですが、ビギンズの場合、暗く悲しいテーマが静かに演奏されるだけに終わりました。どうしてなのか?とさらに考えてみました。
しかし答えは簡単なことでした。ビギンズはどういった経緯でバットマンになるかという作品なので、過去4作品のような冒頭からバットマンが登場するような映画ではありません。これが答えです。この映画も初めからバットマン登場では、ビギンズというタイトルも無駄になるし、経緯も全く無意味になってしまいます。それともうひとつ。今回はキャラクターよりも映像に合わせたスコアが多いため、メインテーマはあえて作らなかった模様です。今回のスコアはそれぞれのシーンに生えるスコアだということです。
ジマー節を期待している方々にとっては、期待外れかもしれません。
しかしJNHは相変わらず美しいメロディを書いているので、こちらでガマンしましょう。
今までのようなバットマン・テーマ聞きたいと思って買ってしまうとがっかりする人たちも出てくるようなスコアです。
バットマン ビギンズ 特別版 [DVD]
バットマンの誕生秘話を描くストーリー。
正直あまり期待せずに見た。原作の縛りがあるから
大して目新しい部分は描かれないだろうと思っていたのだ。
しかし、予想に反して細かな所までうまく描かれてる。
アクションシーンもズッコケシーンがあったりして笑える。
これを見終わったら続編を見たくなるが、今まで作られた作品でなく、
このスタッフで新たに続編を作って欲しいと強く思った。
それくらいこの作品は完成度が高い。
このスタッフでリメイクでもリターンズでもいいので
作ってもらいたいなあ
オリジナル・サウンドトラック ダーク・ナイト
ハンス・ジマーとジェームズ・ニュートン・ハワードの共作らしいですが、非常に凝った音作りのサントラです。アクション映画のスコアとしてはかなり実験的・前衛的なトラックが散見されますが、それがかえって、映画本編に奥行きを与えていると思います。
音響的には、とくに1曲目(映画冒頭の銀行襲撃シーンに流れる)が計算し尽くされた印象で、聴いているだけで不安・緊張・焦燥といった感情をかき立てられます。神出鬼没・正体不明の究極の悪の出現を予感させる、秀逸なトラックだと思います。
また、従来のジマー作品ファンである僕としては、8曲目と12曲目もお勧めしたいです。どちらも、圧倒的な力強さで聴く者をぐいぐいと引っ張っていく、いつもながらの重厚なジマー節を堪能できます。
バットマン ビギンズ [Blu-ray]
画質が最悪とレビューに書いている人がいたから不安だったけどそんなことはないと思いました
確かにダークナイトの方がはるかに高画質ですがそもそも撮影機材が違うのでどうしようもありません
唯一の不満はパッケージの「五つ星の面白さ!」ですがその下に“EBERT&ROEPER"とあるように
これは映画業界から最も恐れられる映画評論家二人が大絶賛したということですが
せめて英語で書いてくれればここまでダサい見た目にならなかったでしょう
作品自体はまさに「五つ星の面白さ!」です。とにかくアクションがカッコイイです
バットモービルのシーンは超ド派手でバートン監督のシリーズ作品とは別次元の迫力です
ダークナイトの大ヒットでビギンズは陰に隠れがちですがこちらもオススメです