虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
著者の早い死が惜しまれているため、導入部にみられる私小説もどきの勿体つけた語り口に、過大評価されているだけではと思いながら読み始めました。
しかし読み進めると、徐々に世界の秘密が明らかになるプロセス、意外な動機、さらにその先に末二重底の決着のつけ方など、非凡な才能を見せてくれます。
特に自己憐憫な内省描写に逃げずに、きちんと決着をつける終わらせ方に好感が持てます。
もう少し文書がこなれればと思いますが、叶わぬことと思えば、やはり作者の早すぎる死が惜しまれます。
模倣犯 The COPY CAT
OPテーマ「modulation」から始まり、最後まで、ピースの世界にどっぷり浸ることが出来ます。
特に、「ピースのジレンマ」は、原作のピースには、感じられない「孤独感」や、「切なさ」、「迷い」など、
映画のピースならではの表情をうかがう事が出来る、とてもいい曲だと思います。
「模倣犯」にハマった人、必聴のサントラですッ!!!
ブレイブ ストーリー [DVD]
ストーリーの内容、絵、共に美しいと思います。
とても純粋な物語で、この映画が伝えたい事等も良く分かる。
キャラクターもユニークで様々な動物が出てきて面白い。
ただ、これだけ良い物がストーリーの展開が早いが為に
内容がグダグダになっている。
平たく悪い所を言うと
主人公側・ミツル側の場面転換が悪い。
忘れた頃に主人公側の話が出てきたり、いきなりミツル側の話になったり・・・と。
この原作は分厚い本。
全てを2時間に凝縮しようと試みたのか、初めて見る人には「?」な場面も。
一番の欠点、物語の展開が早い原因もこれでしょうか。
(素直にカットしても良いのではないか)
物語、絵、声優も豪華キャストなのに・・・
欠点があるが為に映画を駄目にしてしまうのは非常に残念。
All She Was Worth
宮部みゆきは、さすがに面白い。途中で止めるのが難しいくらいに、クライマックスまで引っ張っていく。登場人物の心理も、繊細に表現されている。
私は時々、日本の作家の英語訳を読む。英米の作家の場合には、描かれている状況を飲み込むまでに、苦労が必要なことがあり、仕事に疲れた頭には辛いことがある。
それに比べて、日本の作家の場合は、たいてい舞台が日本であるから、状況がよく分かり、理解しやすいので、楽しみながら英語の勉強ができる。そして、英語に訳されているものは、かなり定評がある本なので、内容については、当たりはずれが少ない。
ただ、翻訳に素晴らしい文章を期待することはできない。多くの場合、原文に忠実に意味を伝えるだけでも大変で、美しい文章に直すことは至難である。素晴らしい文章を味わいたい時は、英米の作家の中から探す方が良い。
そのようなことを割り引いても、この本ほどに楽しめるミステリーはそれほど多くないと思う。
ブレイブ ストーリー 新たなる旅人
このゲームはとてもリアルで仲間とかも正確な動き
をしているので感心しました。
なんといっても戦闘シーンが良いですねー
勇技、絆勇技、とかも迫力満点だし、
タウン、ダンジョンもとてもリアル
に作られています。これはとてもオススメゲーです。
今後は攻略本も買う予定です。