グレン・グールド・バッハ・コレクション [DVD]
結構安価なので、全然期待してなかったのですが、見てみたらたっぷり132分グールドづくしで貴重な映像がゴロゴロ入ってました。一番有名なゴールドベルグが全部収録、というわけではないですが、ブランデンブルグ協奏曲やカンタータ54番の伴奏など「いかにもグールド」ではない曲目も収録されていてオツな感じです。最初パソコンで見ていたのですが先日初めて大画面TVで見てものすごく感動しました、グールドのファンであればやはり絶対持っていたいDVDです!
新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには? (P-Vine BOOks)
JR新宿駅東口を出て左へ徒歩15秒。ルミネB1の一画。
低価格なのに素晴らしく、うまい飲み物と食べ物のあるお店、ベルク。
私が最初に出会ったのでは、97年春くらい。
もうかれこれ、10年来のお付き合い。ぶらりと気軽に寄れるお店。
京都出身の私が、東京のオススメできるお店で
常時3本の指に入ります。永久欠番のように、です。
何でもおいしいから、お店のこだわりは
相当なものなんだろうなと、漠然と感じていました。
しかし、この本を読むと
そのこだわりは「お客さんに喜んでいただくため!」という
非常にシンプルな情熱から来ていると判りました。スゲー。
ベルクという店が好きで本当によかったと心底思いました。
色んな方が、「新宿のオアシス」と、たとえる理由は
決して大げさなものではないですね。
私にとっても、居心地のいい大切なお店です。
そんな大好きなお店、ベルク店長の本。面白くないわけがない。
手に入れてから、一気に読んでしまいました。
カフェを始めたばかりの友人にもプレゼントしちゃいました。
そのくらい、商売おいて不可欠な心構えが
この本には惜しげもなく、記されています。
とはいえ、「こうすれば必ず儲かる」などという
怪しげな啓発本の類とは、訳が違います。
何につけても、大切なものは「心」であるということが
伝わってくる本です。
ベルクというお店そのものについて、もう少し記します。
一番の魅力は、一人でサクッとビールを飲めること。
300円から、おいしいビールが飲めるのですよ。
フードもおいしい。(私は、特にホットドッグが好きです)
そのベルクは現在、ビルのオーナー(資本はJR東日本!)に
立ち退きを迫られるという、嫌がらせを受けています。
ビルテナント内で、ダントツの客回転率を毎年誇っているにも関わらず、です。
ビルオーナー側が立ち退きを迫る主な理由は
「ルミネをファッションビルにしたいから」
「ターゲットを20代〜30代の女性に絞りたいから」などという身勝手なもの。
新宿駅前、否、日本国内のあらゆる個人経営店は、
「規制緩和政策」によって破壊されていこうとしています。
大資本のお店ばっかりになって、
味気ない手抜き料理、ニセモノのお酒ばかりの文化になってしまったら、
日本はもっともっと、楽しみのない、
救いようのない世の中になってしまうかも。
食事は腹が満たされればいい、という訳ではないですよね。
酒は酔えればいい、という訳ではないですよね。
ベルクへ行ったことのない方、
よくわからない話でごめんなさい・・・。
でもでも、一度もいったことのない方は、勇気を出して行ってみましょう!
最初はちょっと面喰うかもしれないけれど、
居場所がきっと見つかるはず。
お酒ダメな方も大丈夫。ここはコーヒーなどの
ソフトドリンクも、ほんとうにおいしいですよ!
是非!
名曲・名演の違いを探る!! CDでわかるクラシック入門
広上さんのことを知る者として、「ヒロカミが監修したクラシック本」に興味があり購入した。
内容は私のようなクラシック中毒者が読んでも、目からウロコの本である。
本書は、大きく2部にわかれており、前半は、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」をテーマに、クラシック音楽の魅力を伝えようと試みるものである。
「指揮者によって、同じ曲でもこんなに違う」ということを、2つの演奏で比較することに始まり、「運命」はこんな感じに出来ていると、作曲家の創意工夫をわかりやすく分析し、さらに、各楽器の用法の例まで紹介する。
若干駆け足ながらも、必要なポイントはおさえており、専門的なことまできちんとわかりやすく伝えるのに成功していると思う。
後半は、他の名曲をふんだんに紹介しつつ、ピアノの話やら、音楽の形式やら、記号やら、歴史やら、「よりクラシックが好きになるための、ちょっとした知識」を色々と取り上げる、通常の「入門書」のような内容。それでも、ヒロカミが絡むと、かなり複雑なことまで、面白そうに書いてあるから不思議。
難点をあげるとしたら…、付属CDの音源。
「運命」全曲が、モノラル録音にステレオ感を人工付加した「疑似ステレオ」で収録されていること。初心者に聴きづらいという配慮だとしても、この演奏ならモノラル盤のほうがより自然な響きが楽しめるのだから、結果的に「演奏の素晴らしさ」を損ねた音源を収録しているのではないか、と疑問に思う。
とはいえ、EMIの音源が使用されており、他の曲の演奏のチョイスは良心的で、それぞれの曲の良さを伝えることには成功していると思う。
通常の「入門書」では「まず聴くべき1曲」が絞れなかった人も、「運命」という絶好の1曲が選曲されていることで、迷わずに入門でき、逆にクラシックを長く聴き続けた人にも、改めて「復習」するのに役立つ、こんな本を、よくぞ出してくれたものだと感謝する。
バッハ:ゴールドベルク変奏曲(55年モノラル盤)
私はバッハとグールドがすきなのでこのCDはいずれ買おうとおもっていました。ピアノはチェンバロでの演奏とはかなり趣きが違いますがグールドはピアノの歯切れのよさを十分に引き出しているとおもいます。
OVA ガッチャマン [DVD]
まず、私はTV版をきちんと見ていないので、それと比較したレビューは書けません。
このOVA単品での評価をさせていただきます。
「黄金の90年代」と言われるだけあり、この当時のアニメは作画クオリティー、演出など
実に楽しませてくれます。特に第1話「ガッチャマンVSタートルキング」は、収録されている
3作の中でも一押し。主人公達は、度派手なコスチュームに身を包み、登場シーンのキャッ
チーな台詞と相俟って、強烈な印象を見るものに与えてくれます。敵も実に魅力的でいいキャ
ラ揃いです。
ただ、不満点もあります。
収録されている中に、「ガッチャマン'94」という所謂「ガッチャマンの歌」のハード・ロッ
ク版があります。折角カッコよくアレンジした曲なのに、OPで使用してないのは実に惜しい!
あと、クオリティーの高さゆえに、話の内容が作画に負けているように感じました。
そのため全話見た後に物足りなさを感じます。
純粋にアクションアニメと考えれば、かなりお勧めできる作品だと考えます。