都市対抗野球に明日はあるか―社会人野球、変革への光と闇
By 町内会の御意見番 09.09.07
初めて都市対抗を観戦したのは1954−5年頃だろうか、その頃の強豪は、鐘紡、大昭和製紙、熊谷組等で、慶応を出た藤田元司がプロ入りを蹴って、日本石油に入った程、当時の都市対抗野球は人気が高かった。あれから50数年、社会環境も変わり、ピークを過ぎて、今では衰退の一途を辿っているとか。残念! 今年80回大会は、決勝でホンダに黒獅子旗を譲ったが、出身チーム、トヨタのユニフォームを着て、古田敦也が始球式に出てた。やはり現状を憂い「社会人野球の灯消さないよう活動したい」とコメントを残していた。
この本は、社会人野球の厳しい状況を受けて、著者の横尾氏が、過去の歴史を丁寧に紐解き、球界の
関係者を訪ね、さらなる発展を遂げるには、何を為すべきか、熱い思いで纏めた力作である。都市対抗野球のオールドファンとしては、著者の横尾氏には、100回大会に向けて、さらに輪をひろげ、この活動を粘り強く続けてもらいたい。そして数年経ってから、この活動の後日談を是非読んでみたい。
グランドスラム36 (小学館スポーツスペシャル)
自分中でも大いに盛り上がった都市対抗。
時間が経って、熱が冷めた頃に振り返るのに絶好の雑誌。
年々写真でスペースを稼いで、記事が減っているような気がするけどね・・・