THE 京浜急行(通常版)
向谷実氏プロデュース「トレインシミュレータ」シリーズのPS2での第2弾です。
おそらく多くの人にとっては、横浜に行く時に隣に見えるであろう「やたらスピード
を出している赤い電車」。アレを運転できるシミュレーションソフトです。
実写映像と緻密な物理計算により実際の電車を運転しているような感覚が味わえます。
試験に合格すると新たな車輌・ダイヤが運転できるシステムになっていますが、最初
からいきなり看板列車の「快速特急(2100形)」のフリー運転も可能です。
最速列車から朝ラッシュ時のノロノロ運転まで多彩なダイヤが収録されています。
そして、車輌は京浜急行の全形式が登場します。現在はもう廃車されてしまった
「1000形白幕車」も運転できます。京急の車輌は非常に高性能で、加減速性能が
よいので、運転がしやすいほうだと思います。唯一惜しい点は、600形など一部の
車輌の走行音が微妙に違和感を感じること。2100形の「ドレミファVVVF」は
バッチリ再現されています。
軒先をかすめんばかりのストレートを最高速度120km/hでかっ飛ぶ「快特」は相当
スリルがあります。実物を毎日安全に運行している京急の運転手さんには思わず感服
してしまいますね。
続編に相当する「Train Simulator京成・都営浅草・京急線」と一緒にプレイすれば、
直通乗り入れ先まで運転できて、より楽しいと思います。
さあ、今日も横浜からのJRとの併走区間、見せつけてやりましょう!!
Train Simulator 京成・都営浅草・京急線
面白いです。電車運転の面白さを十分に味わえます。
モーター音や効果音も文句ありません。
通勤・通学にこの路線を利用している方や、沿線に住んでる方なら
さらに楽しめると思います。
ただ、目が疲れます。2時間通してプレイするのはキツイです。
なので、運転の途中でセーブできる機能があればよかったです。
全体的にはいいゲームです。是非買ってみては?
鉄道ゼミナール音楽編
向谷実&SUPER BELL"Zによる、国内大手私鉄各社のテーマミュージック集です。
特筆すべきは、16と19で聴けるカシオペアサウンド。
すぐに野呂一生さんの音とわかるギターを聴くと、思わずうれしくなります。
「Train Simulator」に収められていた曲の再アレンジとはいえど、現在活動休止中のカシオペアの演奏が新譜で聴けるのは、何とも得した気分です。
もちろん、全編にわたり鉄道ファンとしても楽しめる構成になっています。
京浜急行のいわゆる"ドレミファインバーター"をベースとした曲(8)には思わずウケてしまいましたし、京阪電鉄の発車メロディーメドレー(14)も待望のCD収録です。
小田急沿線在住としては、向谷さんらしさが感じられる小田急のイメージ曲(6)もうれしく、本当に発車メロディーか列車接近メロディーとして採用してくれないかな、と思ったりします。
向谷さん作の曲は、「向谷節」ともいえる音の使い方が表れていて好きですし、SUPER BELL"Z作の曲は鉄道エンターテイメントとして素直に楽しめます。もっとも、SUPER BELL"Z作の9は、クレジットを見るまで向谷さん作の曲かと思ったほどで、お互いに影響しあいながら作品作りをしているのだなぁ、と感じました。
鉄道ファン向けの作品ではありますが、音楽としてのクオリティも高く、いろいろ楽しめる一枚です。