Live mutation 1998 [DVD]
VHS版は既に購入していましたが、
DVDという高画質・高音質なメディアへの移植に対する期待と、
3000円以内というお買い得感から購入しました。
しかし内容がほとんど変わらないのと、映像もVHSのそれとさほど変わりなかったのが残念。
VHS版が発売された'99年当時はDVDはまだ普及しておらず、デジタル処理が本腰ではなかったので、原盤自体がもともと高画質ではなかったからかもしれませんが…。
VHS版を既にお持ちの方には物足りないかもしれません。
しかし、初めてICEMANを知った方にはオススメです!
名曲揃いの内容はこれを手に取った全ての人を魅了するでしょう。
CRAZY JET [VHS]
「CRAZY JET」はビデオシングルとして発売されたものなので、CDにはリミックスバージョンしか収録されておらず、オリジナルはこのビデオでしか聴く事が出来ません。そんな訳でかなり貴重だと思います!
POWER SCALE
Icemanのアルバムの中では一番好きです。
この、あまり高速に弾けすぎる曲でもなく、
ほどほどに切なさを感じられるシングル3曲を筆頭にして、
上質な浅倉サウンドが楽しめるのが本作だと思う。
捨て曲っぽいのもちらほらあるけど、
これの代わりに、シングルのc/wだった「WHAT'S WRONG?」と「Angel Dust」、
ファンの人気も高いこの2曲を収録してれば完璧だった…
この2曲くらい余裕で入る容量あるんだし、入れて欲しかった。
(結局ベスト盤も出ないまま解散し、8cmで聴くしかなくなってしまった…)
歌詞の面では、
黒田の歌詞はまだ日記調の幼い感じで、井上秋緒が引っ張ってる。
でも、これ以降の伊藤を中心とした読解するのも困難なイロモノ的な歌詞より、
この1stのような井上秋緒の歌詞のほうがよっぽど良いと思う。
黒田にいたっては、これ以降、歌詞を書かせてもらう機会すら失っていく。
上記のとおり、シングル3曲はどれも秀逸。
シングル以外だと「Something feel like heaven」や「黎明」なんかは、
凄くお薦めできる良い曲だと思う。
個人的には、切ない感じと無機質さを多分に感じられる、
こんな感じの浅倉のデジタルサウンド、そしてIcemanがもっと聴きたかった。
しかしこれ以降、
やたらノリが良かったり、弾けすぎたり、ファンタジーみたいな世界だったり、
そんな“ヌルい”“軽い”曲調が多くなったかと思えば、
今度は一転して、思いきりマニアックな“GATEシリーズ”に移行して、
結局この1stのような感じのIcemanは聴けぬまま終わってしまった。
このアルバムでもまだ未完成だと思うし、手放しで最高評価までは付けられない。
けど、すごく可能性を感じられる一枚。聴いてて良い具合のバランス。
もうちょっとこの路線でいってくれれば…。
Buzz Songs
この作品には、本当に驚かされる。
この作品を作った当時、降谷建志がまだ十代だったという事実は、特筆すべきだろう。
Dragon Ashの一連の作品の中では、最もパンキッシュな作品だと思う。
序盤のジャジーなアプローチはかなりクールで、とても十代のセンスだとは思えない。
また哀愁漂うメロディーはDragon Ashの魅力の一つだが、それが最も秀逸な形で表現されているのが「Invitation」ではないだろうか。
そして音数の少ないトラックとリスナーを勇気付けるリリックが印象的な「Under Age's Song」、
多くのリスナーが人生の転機で必要とし、またこのバンド自身の転機にもなった「陽はまたのぼりくりかえす」という2大名曲が収録されているのも魅力的。
また全体を通して、Vo.降谷建志の声がクリアだというのもこの作品の長所だろう。
十代とは思えない音楽的アプローチ、しかし十代だったからこそ書けたリリック。
ややこしく入り組んだこの世界で、また大人と子供のはざ間で、「何かやってやろう」という意気込みが伝わってくるような音楽。
そして「何かやってくれそうだ」という可能性を感じさせてくれる音楽。
思えばこれが「革命」の始まりだったのかもしれない。
Live Gate 1999 ~Type Around at yoyogi-daini~ [VHS]
ライブ会場としてはメジャー?な「代々木第一」体育館ではなく、
その横の小さな「代々木第二」体育館で行われたこのライブ。
ステージの構成・会場のセッティング、
女性ダンサーを登場させる、など、浅倉大介プロデュースの
ものの中でも特に実験的だなあ、と思ったのを覚えている。
個人的には、Icemanのライブで最高の出来だったと思っている。
未見の方は、機会があればぜひ。
後悔しているのは、4日間連続で行われていたこのライブに、
毎日行っとけばよかった!!!ということ。
もうひとつ、このライブツアーには、内容が3パターンあって、
会場によってパターンが違っていたと記憶している。
代々木第二以外のパターンももう一度見たいのだが、
映像化は無理だろうか。