環境野郎Dチーム vol.1 [DVD]
伊吹吾郎さん、小野寺昭さんをはじめ団塊世代を代表する俳優達が環境問題について毎回テーマを設け、自らリポートしていく番組。
今更ながらになりますがそのスタイルが斬新。毎回、若い女優をゲストを迎えて進行して行くんですが、レギュラー陣の真面目な顔で淡々とボケたり、ずれた発言、むちゃぶり、本題からそれまくる話題などといったやりとりに振り回されて戸惑い、失笑するゲスト。
環境問題というまじめなテーマとシュールな笑いが両立されています。
Vol 2,3も続けて出るようなので即予約!
ゴールデン☆ベスト 麻丘めぐみ
麻丘めぐみさんといえば、多くの方は大ヒット曲「私の彼は左きき」を連想されることと思います。でも、彼女のファンであれば、74年3月に起きた日劇転落事故を思い出される方も多いのではないでしょうか。
当時の彼女は、あの「左きき」の大ヒット後であり、アイドルシンガーとして絶頂期にありました。ところが、その事故によって彼女は腕を骨折し、約半年TVやステージから姿を消してしまっています。そして復帰第一作が「悲しみのシーズン」だったのですが、それは従来の陽気な曲調ではなく、哀愁に満ちた曲調でした。そしてそれは、どこか自らの身の上と重なったようでもあり、彼女がTVで歌う姿にどこか切なさを感じたものです。
このアルバムでは彼女のデビューから歌手休業までのシングル曲(当時のAB面)がすべて収録されていますが、彼女のシングル曲A面を順に並べてみると、「白い部屋」が事故前の録音なので考えすぎかもしれませんが、確かに事故前のヒット曲「ときめき」を境に曲のイメージががらっと変わっていることがわかります。そして個人的には、事故後のちょっと地味なナンバーこそもっともっとヒットしてほしかったと思います。
Box72〜77と共に、ファン必携として揃えておきたいアルバムでしょう。
アイドル進化論 南沙織から初音ミク、AKB48まで(双書Zero)
テレビ論を専門とする1960生まれの社会学者が、1970年代から現在に至るまでの日本のアイドルの変貌について主に論述した本である。著者のいうところの「アイドルファンの二重の視線」、すなわち「愛着」(あのコのカワイさ・カッコよさをめでる)と「批評」(そのコがどうすれば成長するかアレコレと考える)の力学の変遷を特に重視しながら、一時代を画したアイドルたちの特色が鋭く分析される。「過程」「若さ」といったアイドル論の基本的な主題が的確に提示されているという好印象があるとともに、この40年間のアイドル概史としても参考にしやすい作品であると思う。
後半にいくほど日本社会論的な記述が増えるようになり、モー娘。のブレークは日本社会が世代や性別を超えてコギャル文化を受容するようになった証左とか、SMAPの揺るがぬ人気の背後には、日本人が「がんばる」ことで「洗練された普通」を強く望んでいるという心意があるといった塩梅。この辺の社会批評的な見立てにはやや大雑把な感触があるにせよ、一見解としてはなかなか興味深いところである。
ファンがアイドルと接近しすぎ「ニ重の視線」が機能不全に陥っているというAKBや、ジャニーズファンの欲望の偏差が顕著になったためという嵐の圧勝ぶりなど、最新の事情についても簡単に論じられているが、あまり説得的ではない。また近年のK-POPアイドルの波乱含みの流行などは、本書が提示しているのとは別の論点を持ち込まないとうまく扱えないだろう。とはいえ、そうした不足感を埋めるための議論のたたき台として本書は極めて優れており、またテレビ文化的ノスタルジーをくすぐる読み物としてもたいへん面白い。
環境野郎Dチーム vol.3 [DVD]
ついに最終巻Vol .3でました。
『クイズ 環境問題 絶滅動物SP』『NG大賞スペシャル』など全7話。スペシャル企画として『アテレコうまい王』『最終回打ち上げ』が収録されています。
今作はVol .2で感じたマンネリ感を吹き飛ばすテンションの高さです。『NG大賞スペシャル』ではDチームのちょっとした素の部分や現場の雰囲気も垣間見れて微笑ましいです。
環境問題、笑い、感動と全て詰まってます、本当に最高!!ありがとう!
アンテナ スペシャル・エディション [DVD]
荻原家を突然襲う悲劇「妹の失踪」
同居していた伯父は、自殺。
父親の病死、母は宗教にのめり込み、弟は精神病院へ入院してしまう。
それをどのように纏めあげるのか、熊切監督の着眼点が見ものだ。
抑圧された感情や体験を言葉や行動として外部に表出して、
心の緊張を解消していく様が荻原家の人間模様を土台に上手く表現されている。
主人公の荻原祐一郎役を演じる加瀬亮の演技力も見どころ。
この作品の奥行きを上手く表現。すごい役者だ。