Perfect Sky
一部エレクトリック・ギターの使用など、細かく見ると、好悪がわかれるところですが、ナガラ族にとっては、最高にジャジーで、ごきげんなアルバムです。40数分間にわたって、耳に心地よいサウンドが流れてゆき、しあわせな気分になります。
カリフォルニアの風
押尾コータロー、小沼ようすけ、デパペペが好きな人には好し。
「クラシックギター」というジャンルは「クラシック」と名はついてるが、そんなに堅苦しくない。むしろ、右手5本で弾くからロックよりギターの超絶技巧が楽しめていいかも。今回のこのアルバムは全曲アンドリュー・ヨーク作曲で、ベースとパーカッションが加わり(!)POPでジャージーだ。「カルフォルニアの風」というタイトル通りさわやかだ。木村の持ち味である力強さ、爽快さが発揮されている。1曲目はボサノヴァのような感じの名曲だが従来のファンは このリラックスした弾き方を意外に感じるのでは。「サンバースト」のアレンジも目新しい。
リアルアコースティックギター アンドリューヨークベスト (ヨーク本人によるデモ演奏CD付き) (リアル・アコースティック・ギター)
このスコアブックでAndrew Yorkの美しい楽曲を演奏し、楽しむことが出来る。
York自身の演奏が付録CDとして付いてきて、これが最良の見本となっている。
難曲と言われる「sunburst」もこれをよく聴いて練習していけば、御しやすい。
(と同時に「sunburst」の難曲たる本当の所以がわかる。
譜面をマスターした後の難しさと言おうか、
Yorkの演奏の類まれな安定感とそれに支えられた繊細さが
いかにこの曲を燦然と輝かせ、
いかにこの曲に私のような凡手を嫌わせているかがわかった。)
その他、収録スコアの難易度は大方、中級者(曖昧な表現だが。)以上向けか。
ギターを手にして歳月の浅い人には、おススメしない。
「sunburst」は奏者を選ぶので、相当腕に自信のある方でないと、
(弾けるようにはなっても、)この曲の輝き、刻み込むような軽快さと滑らかさ、
木洩れ日のような情緒は表現できないと思う。
従って、多くのギター奏者にとって腕と精神を磨く、最高の課題曲となると思う。
PATIENT 14 戦慄の人体実験 [DVD]
現代を舞台にした地味なSFです。
実際にあった人体実験をモチーフにしているようですが、話の内容は現実離れしています。
映画化にあたってのアレンジでしょうね。
聴覚が鋭くなり、更には他人の思考まで読み取れるようになってしまった女性が主人公なのですが、この女性は他人の思考が読めることと聡明であること以外、なんの武器も持っていません。
犯罪に巻き込まれ聴覚を失った善良だけど平凡な女性が、聴覚を取り戻すための治療を受けてから人体実験をめぐる様々な思惑に巻き込まれ、ささやかながらも懸命に抵抗して自分の人生を取り戻そうとする姿がとても魅力的でした。
じわりと訴えかけてくるラストシーンも非常に印象的です。