Hear Nothing See Nothing Say Nothing
Dischargeを未聴の方は、先ずは本作から聴く事をお勧めします。
トータル性の高さは、彼らのキャリアの中ではダントツの出来。とても20年以上前の作品とは思えない完成度の高さです。
今聴いても全く古さを微塵も感じないのは、彼らがHardcoreサウンドのパイオニアであるが故であり、未だ多くのバンドが彼らのサウンドを踏襲しているからでしょう。
当時Clayレーベルの2枚看板としてGBHと共に活躍してた彼らですが、GBHとは全く対照的にサウンドは暗く重く。
Metal CoreなGBHと違いギターはメロディーを奏でるというよりもリズムを刻む事に徹しているのでバンドサウンドのパワーが増し、贅肉を削ぎ落とした詩を吐き捨てるように叫ぶVoに聴き手は圧倒されまくります。
本作は、名盤「WHY?」以上にスピード感が増し。
タイトル曲M-1を一聴して直ぐ、サウンドの攻撃性が増した事が解る筈。そしてラストの「The End」まで一気に聴かされます。
更にCD化されボーナストラックとしてシングル作品に収録された9曲が収録。
M−15・18は、Best盤ではマストな曲。必聴です。
Best盤の多い彼らだが本作の楽曲は、結構未収録な事が多い(M−1ですら収録されていないモノも多い)ので、本作そして「Why?」を押さえる事をお勧めします。
ディスチャージ
初のソロアルバム。
ピロウズのアコースティックライブのDVDを見ても思ったことだが、この人の楽曲はなんというか「根本からねじれている」(もちろんいい意味で)
たとえアコギでせーの!で適当に歌ったとしても独特の空間を作り出してしまう。まさにオルタナティブ。
今作はそんな彼の「素のねじれ」が初めて全面に露になった快作。
そのねじれゆえに味わってきたであろう疎外感、孤独…だからこそ彼の声は、音は、どこまでも優しい。
「ああ、わかってくれてるんだな」と安心してしまうような、世界中で自分だけに寄り添ってくれてるような心地良さで、ずっと聴いていたくなります。
すべてのMusic Creatureに、素晴らしい一枚。
Live Discharge [DVD]
80年代にKREATOR、SODOMらと並んでジャーマンスラッシュの一角を
担っていたDESTRUCTIONの最新映像集。
このUS盤はNTSCのリージョンフリーですのでPS2など
日本国内の普通のプレーヤーで再生できます。
往年の名曲がライブのとてつもない勢いでブチまけられる姿は
最近のデスメタルしか知らない若い方にも見て頂きたいですね。
プロモビデオやオフステージの姿、
更には80年代のブートも2曲収録されているので
かなり楽しめると思います。
On-Chip Esd Protection for Integrated Circuits: An Ic Design Perspective (Kluwer International Series in Engineering and Computer Science)
ESDに関してはTIの人が書いた2冊の著名な本があります。本書は、デバイス・モデル・レベルから書かれていますので、こちらの方が読みやすいと思います。
著者の視点は、チップ・レベルのESD設計です。しかし、この部分はあまり深くは書かれてはいません。共通放電線程度です。CADに関しても、TCADの活用が主です。とはいえ、ESDの基礎を勉強するには良い本です。
Why (Reis) (Dig)
速さの観点ではバッド・ブレインズの「ブラック・ドッツ」に分配が上がるかもしれない。
だがブレインズはパンク・ロックであって、ディスチャージこそがハード・コアなのだ。
反戦を掲げる以上、パンク・ロックではなくハード・コアでなくてはいけなかった必然性がここにはある。
ロッキング・オンやスヌーザーは、こじゃれたオルタナ・エリート・バンドを形骸化した「パンク・スピリット」に当てはめ洗脳してくる。
だがそんな評論家のマスター・ベーションに侵された精神論でのパンクは、このハード・コアの前では一切の意味を持たない。
ハード・コアの原点にして究極。
それがディスチャージだ。