人を動かす 新装版
読んですぐは、革命的な衝撃を受けるような本でした。
盲信的に良い本のように感じました。
しかしこの本は取り扱い注意だと思います。
少しでも解釈を誤ると、自分を見失いかねません。
人の利益を考え、人の立場に立ち、人の話を優先して聞く・・・
自分より人を優先していたら、自分の中の確固としたものが何もなくなるのでは?
人に気を回し過ぎて心の病気になってしまうような気すらします。
私は仕事上、たった一人で大多数の人間にサービスしなければいけない
仕事をしています。いわゆる一人仕事というやつで、
まったく違うタイプの人間にも良い顔をしてうまく立ち回らないと
すぐに孤独に追い込まれ情報は回ってこず、機能できなくなる
微妙な立場にあります。
多くの人とうまくやり、仕事上機能するために、ややもすると
八方美人になって自分を見失いそうになります。
カーネギーのこの本を読んで、これを完璧にその通り
実践できればきっといいことだらけなのでしょうが、
現実はそうそう上手くはいきません。
中途半端に実践すると、余計自分がブレて分からなくなりました。
結論:
自分に強い芯のある人には、この本は薬
流されやすく、弱い自己を持つ人には、この本は毒
皆さんが絶賛されている名著に対して、
恐れ多いですが、率直にそう感じました。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
池上彰さんが2010年話題になった出来事の関係者を呼んで、
質問をするという企画のテレビ番組で、
池上さんがもしドラの著者に「売れたのは表紙が萌えキャラだからじゃないですか?」
といきなり鋭い質問をしていました。
その時は池上さん少し失礼なんじゃない?
と思いましたが、いざ遅ればせながらも購入して読んでみると、
なぜか池上さんの言葉が頭から離れない……。
純粋に小説として読みたい人は100%避けるのが無難です。
小説家を志したばかりの少年・少女が書きあげたけど、
恥ずかしくて他人には読ませられない処女作みたいなレベルなので。
最初二行でそれが実感できる珍しい本です。
さてこの作品の評価を分けるのは用途であると考えます。
前述のように萌えキャラ、青春要素に惹かれて小説として読んだ人の評価は最悪。
ビジネスの簡易入門書として読んだ人の評価は中々高評価。
まあ人それぞれですけどね……。
最初からわかっていることでありますが、あくまでドラッカーの「マネジメント」を
高校野球の女子高生マネジャーの視点で分かりやすく解説した本であり、
それ以上でもそれ以下でもない。
マネジメントも理解でき、青春小説としても面白いという過度な期待はしないのが無難でしょう。
感嘆すべき点はこの本が売れたこと。
出版不況の現在において本を売ることは容易なことではないはずなのに、
そんな時代に200万部売ったというだけでもすごい。
ダイヤモンド社はまさにドラッカーの理念を体現した会社。
もしドラは体現した書籍です。
しかしあの文章はいただけない。
とても読者(顧客)の視点にたって綴ったものとは思えない。
正直、読者に対して失礼なレベルだ。
ワンタッチジッパー式ネクタイ おまかせ3点セット maid in Korea
とにかく使いやすいです。
首にかけて、ジッパーを締めるだけ。型崩れもせず、毎日、活躍しています。
デザインもとてもよく、会社の同僚、先輩からも好評価です。
TVアニメ「もしドラ」OPテーマ 夢ノート(特別盤)
azusaさんのCDは「i love」 「君のままで」がリリースさせてますが、
そのどれもが聴いていて優しい気持ちになれる
アニメのOPテーマですが、一度聴いて欲しい!
アニメを知らない友人もハマりました。
マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則
日々仕事をしていると、理不尽やおかしいと思う指示や方針が降ってくることがある。
「理不尽や疑問に感じる」という感覚は大抵の場合間違っていないのだが、人間必ずしも強い者ばかりではない。心ではおかしいと思っていながらも無理に自分を納得させてしまうこともある。
共感してくれる仲間がいれば立ち向かえるが、一人では無力感にとらわれるきもある。
しかし、最も恐ろしいことは、何がおかしいのか自覚できなくなくなること。
そんなとき「やはり、自分の考えや想いは間違っていなかった」と勇気や自信を与えてくれるのが本書である。本書に書かれていること全てが正しいとは限らないし、理想論のような崇高すぎる概念もある。しかし、読んでみると自然と腹に落ちてくる事が多く、長い間大勢の人に読み継がれる理由の一つだろう。
例えば、営業現場でノルマ達成という自分たちの都合のために、おかしいと思いながら日々を活動している人も少なくないと思う。そんなとき、マーケティングとは何かということを紐解いてみると、本書にはこう書かれている。
「マーケティングは顧客からスタートする。『我々は何を売りたいか』ではなく、『顧客は何を買いたいか』を問う。『我々の製品やサービスにできることはこれである。』ではなく、『顧客が価値ありとし、必要とし、求めている満足はこれである』と言う。」
(中略)
「マーケティングの理想は、販売を不要にすることである。マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにするものである。」
これはマーケティングについて書かれた一節であるが、ほかにも示唆するものは少なくない。
周囲に味方がいなくても本書に共感する世界中の読者があなたのことを応援してくれる、そんな勇気を与えてくれる一冊になるかもしれない。