〈ANIMEX 1200シリーズ〉(13) ムーの白鯨 テーマ音楽集
以前カセットを持っていましたが
これ程までにスケ-ル感のある音楽集だったとは驚きです。
今で言うと「癒し系」になるのでしょう。
OP,ED共とてもいいです。
これもハタケンさんのお仕事です。
「LOVE]は今聴くとハズカシイ・・・
白鯨 [DVD]
10代の頃、テレビ放映で観て以来です。難解と言われる原作には手を出していませんが、原作を知らずとも、充分、楽しめます。グレゴリー・ペックの演技が強烈に印象に残っていましたが、今回の購入の動機は、ペックの名吹き替え役 城達也さんの声を聴きたくて…というものでした。よくあるケースとして、吹き替えはテレビ放映版のため、ノーカット版になると、オリジナルとのチャンポンになり、そのため、返って集中できず、結局は通しで観るならオリジナル版になってしまう…というものですが…それも承知の上で、いざ視聴したところ、何と奇跡的に(!?)吹き替え版もノーカットではありませんか。これはお買い得でした。なぜ、吹き替えノーカット版が残っていたのか? 謎ですが。 ペックファン+城達也ファンとしては「大いなる西部」も同じように視聴したいのですが…こちらの方は、叶えられないようですo(T□T)o。
白鯨 中 (岩波文庫)
メルヴィルの筆力も八木の訳文も、膨大な情報量をものともせず読者を引きずり込む。
ストーリーは一向に進まないにもかかわらず。この力業にはただただ脱帽。
あまつさえ第81章「ピークオッド号、処女号にあう」ではスタッブが
原典にすらないオヤジギャグをかっ飛ばす。これを許した岩波書店って心が広いなあ…。
もちろんギャグやジョークばかりが『白鯨』の取り得ではない。例えば第82章「無敵艦隊」で
母親の乳房にしゃぶりつく赤子の眼差しについて触れた一節からはメルヴィルの
人間に対するただならぬ観察眼・洞察力がうかがわれるし、
第45章「宣誓供述書」の「この世には真実を証するのに虚偽を糊塗するのとおなじほどの
エネルギーを必要とするという、意気阻喪すべき事例にみちあふれているものでありますが」は
現代においてなお痛感される真実だ。
これと言って悩みも無いけど刺激も無くて毎日が物足りないというあなた。
岩波文庫の『白鯨』を手に取って、どこでもいいから適当に開いて読んでみて下さい。
もしかしたら、あなたを突き動かす何かに出会えるかも知れません。
なつかしのテレビアニメ主題歌~冒険・アクションアニメ編
70〜80年初頭の代表的なアニソンの1枚。
どれも名曲ぞろいの上手な構成のアルバムです。
全くこの手のアルバム持っていない方には
オススメな1枚です。
が幾つか持ってる人にはかぶる曲も多いのは事実。
なんせ王道の1枚ですから〜。
自分はレアな名曲、「ポプラ通りの家」目当てで購入しました。
夢の船乗りはタケカワ版でした。
白鯨 上 (岩波文庫)
900ページにもわたる大長編ですが、
実際に白鯨モビィ・ディックが登場して捕鯨船と戦うのは
ラストの3章・50ページほどしかありません。
物語は全部で135章に分かれ、一章分の分量は数ページしかなく、
次々に内容が切り替わります。
詩的で絢爛豪華な文体で海を描写したり、
理系的な実直な文章で捕鯨業や鯨の生態について語ったり、
船長エイハブを初めとする、捕鯨船の個性的な乗組員を描写したり、
あるいは、俗語を多用した荒くれ船員の会話を
シナリオのようにセリフのみを並べたり、
美しい言葉の表現と大量の知識に圧倒され、
そして白鯨との運命的な激突を迎えます。
白鯨とは何か?エイハブとは何か?
何を表しているのか?
そういうことは読み終わった後に考えるとして、
大長編のところどころに挿入されてきた、白鯨の不気味なイメージに
よってたかまった緊張が一気に解消されるカタルシスを味わいましょう。
白鯨との戦いは限界まで盛り上がった時点で唐突に終わります。
古典文学の典型のような堅く長々しい叙述の後に訪れる、
古典文学の概念をくつがえすような動きのある終末です。