ソフビ魂 バットマン THE DARK KNIGHT
昨年のスパイダーマンのデキが素晴らしかったので、いやがうえにも期待しています。映画を観る前、観た後にお値段的にも最高のトイになるのではないでしょうか。できたら映画館で販売してほしいです。やはりヒーローもの映画、怪獣もの映画にはソフビのおもちゃが最高です。これがあるだけで映画に対するワクワク感が倍増するから不思議です。
バットマン:アーカム・アサイラム 完全版 (ShoPro Books)
芸術作品を読んでいる。
そう実感しました。
一方で、アーカムというバットマンに登場するビラン達のほとんどが収容されている精神病院で、
バットマンという恐怖と狂気の産物が、アーカムに収容されているジョーカー、トゥーフェイスをはじめとする
ビラン達とどう違うのか、あるいは同一性を持つのか否かをテーマにすえたこの本は、やはりなかなかの本だと思いました。
とにかく描かれている登場人物が非常にまがまがしく描かれているのが印象的でした。
バットマンを読むに当たり、この本は必携といえるかもしれません。
バットマン史にさんさんと輝く異端。まさしくそういう本であり、そういう本であって欲しいと思いました。
DARK KNIGHT バットマン:ダークナイト(ケース付) (SHO-PRO BOOKS)
DKRの見所は色々あるけれど、やはり目玉はスーパーマンとバットマンの二大対決でしょう。
アメコミにおいて、ヒーローとヒーローが戦う事は珍しくないけれど、この二人のそれはやはり一線を画しています。
自分定めたのルールだけに従って、老体に鞭打ち暴れ回るバットマンと、
その気になれば何でも出来るのに、私利私欲を持たず懸命に世界を守ろうとするスーパーマンという、
価値観の違う二人の物言わぬ心の交流は感動的。
もちろん、おなじみの人物やヴィラン達も登場する。なかでもジョーカーの一連のエピソードは壮絶。
フランク・ミラーのペンのタッチは彼ら老いた登場人物の魅力を十分に表現してくれます。
そして、同時収録のストライクスアゲイン。
絵柄に関しては、掲載されている下書きを見るに、フランク・ミラーのタッチ自体はそれほど変わっていません。インカーの方が大胆に絵柄を変えています。
最初は前作からの変化に驚きます。が、とっつきにくい反面、こちらの方がより心に衝撃を与えられます。
むしろ前作以降のシリアス路線に慣れている現代の読者にとってはこちらの方が印象に残るかもしれない。
戦いに子供を巻き込み、メトロポリスを平然と見捨てるバットマンは、
道徳に反しているというフラッシュの非難に「今までのやり方が間違っていた」とヒーロー活動を半ば否定して見せます。
従来の市民に仕えるヒーローとしてのスーパーマンは徐々に追い込まれていき、
蹂躙されるJSAに代わって登場したスーパーマンの娘ラーラは、圧倒的な力を誇り人類を見下します。
ヒーロー達はそれぞれ意見を持ち、誰が正しくて誰が間違っているのか、それは読者にも一概に判断できません。
スーパーマンはバットマンに感化されて変わっていきますが、偽ジョーカーのようにバットマンについていけず振り落とされた者もいます。
物語としてきれいにまとまっているDKRと混沌としたDK2。未読の方は同時に楽しめる一冊を是非読んでみては。
バットマン ビギンズ [Blu-ray]
5つ星の面白さとあるのは大げさじゃなかった。
正直なところ、また大げさなことを書いてと思っていたが、
見てみると非常に面白い。
渡辺謙も出てるし、モーガンフリーマンまで。
また名前は知らないが、スターウォーズの出ていたジェダイ役の人が同じような役柄で出ているのも子どもが喜んでいた。
大人にとっては、何が正義なのかということも考えさせてくれて、
結構深い映画である。
家族全員楽しめる。
インセプション Blu-ray & DVDセット (初回限定生産)
ノーラン監督お得意の、「笑うところ一切なしの重厚で
複雑なストーリー」の大作。映画館でも観ましたが、そのとき
は、あまりお話しがよく理解できまませんでした。
今回、ブルーレイで、じっくりと観賞。堪能できました。
凡庸な監督が、こういう「夢」とか、「アイデア」とかいう
テーマに取り組むと、たぶん、哲学的な難解な作品になるか、
ヤクやってトリップしたような映画で、マニアックな作品に
なっちゃうか、スパイ映画みたいになる可能性、大なんでしょう
けど、若き巨匠は、そうはしなかったですね。
『ダークナイト』で、エンタテインメントと、重いテーマと演出を
融合させることに成功した彼は、本作品でも、一級のサスペンス、
スペクタクル、壮大な映像展開をやってみせて、すの手腕で世間を
びっくりさせました。
何層にもかさったという設定と、各階層での時間の流れのギャップを
目に見える映像にし、「キック」と小物を駆使して、絵空ごとでない、
現実感を見る者にあたえるといううまい設定で、説得力あるストーリー
構成に仕上がっています。
とはいえ、サスペンスと、独創的な映像構成を楽しむだけでも、十分に
作品の価値を堪能できます。
後半、ホテルの中の層のシーケンスと、夢の中で、みんなが乗ったバンが橋から
落下するシーケンスと、そして、最下層のスキーでのバトルが多重的に同時並行し、
各層が干渉するというくだりは、ハラハラドキドキ。映画史上、かつてない
発想と映像の融合は、すばらしいです。