映画ドラえもん のび太と雲の王国 [DVD]
これは数ある映画ドラえもんの中でも、非常に深いメッセージが込められた作品です。
天上人にあそこまでやらせたのも、すべて自分勝手だった地上人がいけないっことですね…
最後のドラえもんの「約束だよ」というセリフは、観ている人に向けたものだと思う。
おもわず「うん」とうなずいてしまう。
往年のドラえもんファンにはみてほしいですね
ヒント:タイムとりもち、キー坊、ドンジャラ村のホイくん
四大文明 第四集「中国~黄土が生んだ青銅の王国~」 [DVD]
テレビで放送された時にビデオに撮り損なっていたので、DVDで見ることが出来て、本当に、うれしかったです。
このシリーズは、どれも映像が奇麗なので、DVDでみるに「如くは無し」です。
基本的には、テレビで放送されたものと同じ内容です(テレビで見たものを正確に記憶しているわけではないので、ダイタイですが)。この点は、せっかくDVDなのだから、何か特典があってもよかったのかな、とか「1回分」を1本にするのではなく「2回分」くらいを1本のDVDにするくらいの太っ腹であれば、もっとよかったと思います。
中身で印象的だったのは、発掘された殷墟の跡地から構成されたグラフィックですね。これは一見の価値があると思います。
また、兵馬俑や始皇帝がつくった巨大なダムの跡なども興味深かったです。
殷の時代は、中国の黄土高原のあたりは、うっそうとした密林だったという。像やサイの骨も出土しているほどです。長年の人間の営みの中で伐採され、砂漠のように荒れ果てているのが今の現状のようです。
文明と環境の問題を考える上でも、いいかもしれません。
チェルノブイリの森―事故後20年の自然誌
チェルノブイリ原子力発電所事故で放射能汚染された地域の現状のレポート。著者は現状の評価に大変戸惑っている。
汚染地域の放射性物質の濃度は短寿命の核種の消滅で減っているものの、主としてSr(ストロンチウム)90(半減期28.8年)Ce(セシウム)137(半減期30.0年)等の比較的長寿命の核種は今後数百年に渡り汚染地域に残り、環境基準以上の被爆を生物に与え続ける。一方、チェルノブイリの汚染地域は、人類の関与が無くなった結果、豊かな自然が回復して、よほど注意深く見ないと汚染の影響を見いだすことが出来ない。政府の制止を無視して住み続ける人々にも、影響を見つけることは難しい。そもそも放射能汚染が原因での健康被害も、初期のI(ヨウ素)131(半減期8.04日)による甲状腺障害(これはヨウ素剤の適切な配布で防げた)以外は、明白には見えない。
この、汚染防除の難しさと、放射能による自然と人類への障害の少なさと、汚染が図らずももたらした自然の回復の間で著者の心は揺れ動く。レポートはウクライナとベラルーシの汚染地域の様々な場所を訪れ、防除の難しさと回復した自然の美しさを書くことの繰り返しとなっている。同じテーマの変奏曲が延々とあって、日本人には少々油濃い。
とりあえず、読者は著者と一緒に戸惑うしかないのだろう。戸惑いながら、原子炉事故に伴う放射能汚染の特性が頭に残ればいいのではないだろうか。気をつけないといけない核種は、I131,Sr90,Ce137。ヨウ素は半減期が8日と短いので事故直後が勝負。すぐに非放射性のヨウ素を摂取して、放射性のものが入って来ても甲状腺に滞留しないようにする。Srはカルシウムとして挙動するので、骨に入れば比較的長い時間滞留する。γ線を出さないので、どの程度体内に残留しているかの評価が難しい。Ceはカリウムとして挙動する。体内の滞留機関は比較的短いので、摂取しない環境に戻れば数ヶ月で体内から無くなる。γ線を出すので、残留量を測定するのは簡単である。などの事実を知ることが出来た。断片的な知識が体系化されたのは良かったと思う。
私も著者と一緒に戸惑っているわけだが、一つ言えることは、原子力も絶対悪ではなくて他の技術とのバランスで眺めるものなのだろう。「チェルノブイリの森」は原子力をむやみに恐れ、放射能の環境基準を必要以上に厳しく設定することで出現した不思議な自然であると、私には思える。自然は人類が考えるより懐が深い。
訳者のあとがきを見ると、原著にはあまりに図や写真が少なかったので補充したとある。私にはそれでも全然足りないと感じた。西洋人の著書はどれも図版類が少ないのは前から気になっていた。西洋人では書物に図が入ると、子供向けに見られるのだろうか。こちらも不思議だ。
DELETER COMICART CG illust Ver.4.5 PLUS
SAIとどっちにしようか悩んでいたところ、知人に勧められて買ったのですが、とても使いやすく、機能やPCへの負担に文句はありません。
しかし、説明書の中身には少しがっかりです。
(「市販の講座本を買え」といった感じでしょうが)折角説明書が付いてくるんですから、そこに何らかのテクニックコラムでも載せてくれたらいいのにと思いましたね。
今でも自分が表現したい色塗りができず、悩んでいます。
それからplusはplusで説明書を別々にしたほうがありがたいかと。
素人と玄人の差がはっきり出てしまうソフトですね。
盗聴王国ニッポン~盗聴の実態を追え!~ [DVD]
観る人を選びますが、かなり面白いです。
盗聴器の仕掛けられる手口、種類の説明から、発見の方法までをわかりやすく解説しています。
映像の構成や作りが丁寧で、スタッフの質問も視聴者が抱くところを的確に突いており、テンポも良くて飽きません。
スタッフの働きの良さに関心します。
盗聴器が仕掛けられていることを教えても取り外さないことを選ぶ人がいることの現状も垣間見ることになります。
山本英夫氏の著書の漫画『のぞき屋』『新・のぞき屋』が好きなら尚更楽しめます。
しかし、この値段は少し高めな気がしますのでマイナス★一つ。