ショパン:ワルツ集
リパッティといえば、ショパン。普通に弾いて、すばらしい演奏になる。卓越した感性と技術の証明です。ショパンを習うときに、教科書にできそう。わざとらしさも嫌らしさもない、技術をちらつかせることもない、でも本当にしっかりした演奏です。練習量と感性と技術を感じさせないで、普通に淡々と優しい音楽にしてあります。最高のショパンです。
ブザンソン音楽祭における最後のリサイタル
音質は録音年代を考えれば妥当。演奏は強靭な意志を感じさせる正確さで音符が流れていく。しかしそんなことよりも、このCDに関して言っておくべき事がある。
私がこのCDを買う動機となったシューベルトの作品90の2。昔出た盤では、最後の音が長く伸ばされ、拍手が重なっていた。それが、このCDではものの見事に削られているのである。
おそらく、他の曲も同様な仕打ちを受けているのだろう。
最初の拍手を入れる位なら、なぜ元の録音を完全な形で再現しなかったのか。作品の一部の音よりも、演奏前の拍手が大事だというのか。
あまりにぞんざいな扱いに、リパッティもあの世で嘆息しているだろう。
ディヌ・リパッティ 伝説のピアニスト夭逝の生涯と音楽
ピアノを愛する者であれば、ディヌ・リパッティを知らな者はいないほど、有名な演奏家である。
その伝記を過不足なく初めて紹介する秀本である。原語(ルーマニア語)の資料から作出された点も他に追随を見ない。
Icon: Dinu Lipatti
録音は、古い感じは、するのですが、リパッティのピアノが、とても、クリアーに聞こえてきます。今まで、いろんな、ジャンルのピアノを聴いてきましたが、リパッティのような、天から語りかけてくるようなピアノは、初めてです。テクニックも、ものすごいです。7枚組みで、リパッティの録音が、まとめられていますので、聴いてみられたら、いかかでしょうか。感動します。