パニック・ルーム [DVD]
BSの海外ニュースを見てたらアメリカでは「核シェルター」が売れてるそうだ。お値段はピンキリだが高いのは1000万ドル9億位か円高で。そんな高いのが売れるご時勢。以前見たかなり前のシェルターには武器(ショットガン)が付属していた。誰か入れてくれ、と来たら撃つのだそうだ。自分だけ助かればいいというアメリカ人は困ったものだ。お袋の話では自宅の畑に防空壕を掘ったと。そしたらグラマンが1機来襲。パイロットの顔が見えた位超低空で屋根をかすめた。ただのいたずら。機銃で撃たれることもあるそうだ。面白がって。クソ田舎で空襲はなかった。さて大好きなジョディの映画だがNYのお金持ちの家にはこういう避難部屋が現実にある。銃もある。まあ強盗が3日も長居するわけではないから。そこに逃げ込めばいい。ドワイト・ヨーカムは歌手だと思った。凶暴な強盗犯。フォレスト・ウイテカーは人のいい強盗?デビューはたしかスコセシの「ハスラー2」でポール・ニューマンをカモにした。ニューマンが「お前はハスラーだろ?このやろー、間抜けな顔しやがって」と怒ってた。採点は甘いが満点。ジョディ主演だからね。
パニック・ルーム トリプル・デラックス・エディション (3枚組) [DVD]
デイビッド・フィンチャーと言えば、『エイリアン3』『セブン』などで知られる監督である。彼が描く作品は人間の心の奥深くに潜む恐怖を浮き彫りにするのが独特のスタイル。監督デビュー作の『エイリアン3』でもそのオリジナルスタイルを観客に観せ付けた。だが、前作とは異なる救いようのない内容にエイリアンファンや批評家から激しい攻撃を受け、監督業から離れざるを得なくなってしまうのだが、『セブン』は驚異的な大ヒットを記録。映画監督として完全復帰を果たした。それにしても、この監督はなんて凄い人なんだろうと僕は思う。『エイリアン3』は初監督作。しかも、人気シリーズの続編を製作するなんて普通では考えられない。だが、彼は自らの才能を『エイリアン3』で十分発揮出来た。『エイリアン3』でも罪深さが浮き出ていたのだ。本作も母と娘が侵入してきた強盗団三人組と対決すると言う至ってシンプルな脚本だが、密かに罪深さを醸し出しているのが気に入っている。それにあの独特なカメラワーク。あれは一体どうやって撮影されたのかが気になる。それは、映像特典で応えられるだろう。これはまったく新しいサスペンスドラマなのだ。娘を救おうとする母親の姿には誰もが(特に女性が)拍手を贈るに違いない。最近では親子の絆が切れかけているのが世にたくさんいるが、その人達には是非、この作品を観てもらいたい。特に親子が互いに協力し合うのも気に入っている。最近では、『マトリックス』など内容が複雑な映画がたくさん出て来ているが、たまにはこういったシンプルなストーリーもいいだろう。もしかしたらこういう作品が一番メッセージを伝えやすいのかもしれない。これからもフィンチャー監督に期待したい。
パニック・ルーム [DVD]
映画自体は普通にサスペンス映画として見れば面白い佳作になっていますが、デビッド・フィンチャーが監督することに対して観客側が過剰に期待してしまうとチョット拍子抜けの感じになってしまいます。
泥棒が侵入してきた時のカメラが部屋の中を縦横無尽に移動する前半はすごく面白かった。後半の泥棒同士が仲間割れする展開や旦那や警察が来る所などはありきたりの描写が多く失速気味でフォレスト・ウイテッカーの最後の行動もなんとなく読めてしまった。特に終わり方はもうひと工夫あった方が良いと思う。
タイトル・デザインは最高に格好よかった。