僕たちの失敗 (新潮文庫 い 2-24)
この本は、女性の見方が変わるほどのインパクトを与えられた内容でした。私には、他の石川作品よりも引かれるものがありました。この著者にはもっと長生きして、私達に作品を残してほしかったです。時代のギャツプを感じさせず、むしろ、今以上に斬新。もうこんな作家は出ないでしょうね。
ぼくたちの失敗 森田童子/ベスト・コレクション
僕はその時小学3年生、ラジオから突然、今にも消え入りそうな切ない声のその人の唄が流れた。哀しいエレクトーンの旋律がその人を慰めるように、優しく抱くように、合間を埋めていく・・・僕はあわてて録音ボタンを押した・・・その日、一日中、スピーカーに耳を押し当てて、僕はそのひとの声を聞いた。繰り返し繰り返し、何度も何度も、テープを巻き戻して・・・
次の日・・・菓子箱で作った貯金箱にあるお金をかき集めて、レコード店へ走った。哀しい旋律を忘れてしまわないうちに・・・あの人の言葉が消えてしまわないうちに・・・「♪さよなら~ぼくの~ともだち~♪って唄が欲しいんですけど・・・」って。優しい店員さんはその人のレコードを探してくれた。それはようやく見つかった。でもそれは、『good bye』という名前のアルバムだった。お金は足りなかった・・・サングラスにカーリーへアの森田童子の姿を心に焼き付けたまま、僕は寂しい帰路に着いた。
以来、森田童子を聴いている。途中、「高校教師」でリバイバルしたときは複雑な気持ちだった。そっとしといて欲しかった・・・と思う。
彼女は決して儚く消えた人ではなかった。自らの意思のもとに決然とあの場を立ち去った人だった。「フォークシンガー」とかつて呼ばれた人の中で童子以外に、僕はそんな人を知らない。皆さん、今ではメデイアの虜になってしまった。紅白歌合戦にも出てる・・・さよなら、ぼくの友だち。これからもずっと聴き続けるよ!
ぼくたちの失敗~森田童子ベストコレクション~(CCCD)
ドラマのリメイクと共に、また、また、という感じですが、
何回、聴いても、どきっとさせられてしまうのは、どうしてでしょう。
なくしてしまったものを、追いかけ、
ビルの窓から飛んでしまいたくなるような、旋律。
あぶないけど、耳をとめずにはいられない、あやうさが切ないです。
YMCK SONGBOOK-songs before 8bit-
どこかで聞いたあの曲と、新しすぎるアレンジがまた新しい感覚を起こさせる。
ギターと8bitのすり替えからくる、ニューレトロ。ノリノリに成れる曲も、落ち着ける曲もあり
一枚でたくさん楽しめれる。おすすめは2曲目、7曲目、8曲目。