名探偵コナン VS 怪盗キッド 完全版 (Shonen sunday books)
カラーもとても綺麗で文句無し!です。
あまりにも美しすぎるので『完全版』は永久保存で、コミックタイプを読書用に欲しいくらいです。
『まじ快』コミック未収録の時計台の話も入っていて感激です。
貴重なキッドvs新一(コナンになる前の姿)が満喫でき、おすすめです。
即買い間違いなしです!
小説 後藤新平―行革と都市政策の先駆者 (人物文庫)
後藤新平は明治大正期を活躍の舞台とした破天荒な政治家で、一般に都市政策の第一人者として有名な人物。東京市長を歴任し、関東大震災の復興、対ソ外交などにも尽力。
その生き様たるや、数に頼まず、先を見据え、敵を作ることを恐れず己の信念に向かうという凄まじいもの。議論を好み、有能な人材をこよなく愛し、人を肩書きで見ず、才で判断することが真に公平であるとも言った。
また物事を成すときは必ずその対象について実地に精査することの重要も説く。彼の事績上「調査」の二文字は欠かすことができない。
さらには「事の本質は常に大局的見地から先を見越して考えるべきであり、目先の利益から論じてはならない」と、その難しさに挑むことの大事を唱える。
「貧困に喘ぐ人に粥を与えることは一見善行だが、貧困をそのままにしておいては真の福祉とはいえない。貧困を無くし、万民が白米を享受できるようにすることが真の福祉というものだ」
感じ入るところが非常にあって、教養と知識と情報の収集に努める事の重要さを実感させられる。
ちなみに、個人的な感想だが、星新一「人民は弱し、官吏は強し」(新潮文庫)とあわせて読むと時代の雰囲気や出来事を立体的に見ることができて面白いと思う。興味のある方は合わせてご一読をおすすめする。
NHK人形劇クロニクルシリーズVol.3 竹田人形座の世界~空中都市008~ [DVD]
小学生の頃、これを観て日本版「サンダーバード」のような印象を受けたことを思い出します。
34年ぶりに改めて映像を確認でき感涙にむせぶほどの懐かしさです。
改めて思ったのは英国の「スーパーマリオネ-ション」技術とは別の魅力を持っていた竹田人形座の愛すべきキャラクターたちと、豪華声優陣のキャスティングでした。当時人気絶頂だった太田淑子さんをはじめ、里見京子さん、若山源蔵さん、熊倉一雄さんや、あの藤村有弘さんが怪しげだが流暢なフランス語、英語を駆使して大活躍!
ミニチュア特撮も想像するに限られたスペースと予算のもとであろうけっして恵まれた状況とは言い難いなかで、描写したい内容を的確に伝えるものとなっていると受け取れます。
また、この作品を多いに盛り上げてくれたのがやはり、冨田勲氏による軽快且つ広がりのある主題歌と劇中のBGMでしょう。中山千夏氏の歌う主題曲は今聞いても古さを感じさせず、希望に満ち満ちたサビの部分はベースラインとフェイズシフトした音響効果で何度聴いても陶酔ものです。
欲をいえば、「008」だけでも複数話鑑賞したかったところです。
ボッコちゃん (新潮文庫)
この中に含まれる多くのショートショートを読めば、星氏の作品が、決して一様のものではないことがわかるでしょう。
軽いタッチの作品、背筋が寒くなるようなホラー的な作品、淡々としたSF調の作品と、星氏の多様な作品を存分に楽しむことができます。
星新一 ショートショート 5 [DVD]
シュールだったのは、最初の数話だけで、あとは人のサガ、人の悲しさを感じる作品が多かったように思います。
DVDを見てきましたが、この作品群のよさを凝縮したようなDVDだと思います。
見る人は選びますが最後の話に、地球から来た男を持ってきたことを評価したいです。
これほど悲しくて、切ない話はないと思うので。
シュール編は素直にはオススメできないけど、ここまで見てきたのなら、見る価値はあると思います。