ホルスト:惑星
この『惑星』では、バターを使っておらず、その分すっきりした、まるで和食のような風味を味わうことができる。十九世紀的なロマン主義のこってりした濃厚さや、大仕掛けの大スペクタルを期待するむきには適さないかもしれないけれども、二十世紀後葉の宇宙時代にはむしろこちらの透明感のほうがふさわしい。しかしこの演奏には透明感だけでは説明できない風合いがあって、とくにあの「木星」第四主題の美しいテーマは、なんと「君が代」にも通じる味わいが感じられて、やはり和食なのだ。私は別に右翼ではないが、これには感動すらおぼえた。そこがインターナショナルな指揮者、小澤征爾の失わなかった本領だし、真のよさだし、たいしたものだと私は思う。
平成23年版 六星占術による木星人の運命 (ワニ文庫 J- 96)
「来年はどんな感じかな〜」という軽い気持ちと、
「ここ1〜2年は色々あって辛かったしそろそろ大殺界を抜けるかな〜」という根拠のない気持ちで、
久しぶりに買ってみました。
するとなんと!
木星人(-)は来年大殺界。
木星人(+)は回復傾向にあるようです。
木星人の方、詳しくは読んでみてください。
私は少なからず落ち込みました。
良い部分(あまりなかったけど)だけ信じることにします。
こういうものに衝撃を受けやすい方はやめておいた方が良いかもしれません。
けっこうキツイお言葉が書いてあります(笑)
ホルスト:惑星
オペラシティで聴きました。これだけ躍動感あふれ、調和し、そして心に響く演奏は初めてです。金管、木管とも破綻なく、しかし、大胆に攻めています。演奏中、大ジャンプを見せる佐渡裕に、やはりこの演目を得意とするN響が、その実力をいかんなく発揮して応えています。
この演奏会のもう一つのポイントは、最終曲、海王星の合唱です。通常、女声合唱団で演奏されるこの曲は、今回は、歴史ある東京少年少女合唱隊により演奏されました。通常の女声より、はるかに透き通った声が、より神秘性を醸し出していました。
通常、舞台奥、もしくは袖で合唱が行われるのに対し、今回は、二階席下手側廊下での演奏となり、一階席ではまさに、天使の声が天上から降り立つ雰囲気となりました。惜しむらくは、その声はかなり小さく、しかし、客席全体は固唾をのんでいきました。これがCDでどのように変化しているかは楽しみです。
演奏終了後、最後の音が消えてもなお、観客はつばを飲み込む事もはばかられ、信じられないほど長い静粛の後、熱狂的な拍手が会場を覆いました。客席は笑顔に包まれ、演奏家たちも誇りと達成感を表していました。
帰り道、見知らぬ人に「素晴らしかったですね」と声を思わずかけてしまいました。すると「本当に、涙が出ました」と応えてくれました。こんな素晴らしい演奏は、カーネギーでも聴けなかった。
発売が本当に楽しみです。これはベストオブベストと思います。その瞬間に立ち会えたことを本当に幸運に思います。
科学キャラクター図鑑 天文学―きらめく世界
私は、今まで天文学はおろか、宇宙とか星とかにロマンティックな気持ちを持つ事さえなかったような人間でした。
しかし、子供につきあって少し知ると、もっと知りたくなりました。
遅まきながら只今少々勉強中です。
そんな時、この本を図書館の新刊コーナーで見つけました。
うん!おもしろい!買わなきゃ!
星だけではなくて、国際宇宙ステーション、火星探査車、宇宙ごみ、ビッグバンに至るまで、人格ならぬ星格?をもらい、一人称でおしゃべりします。読んでいると、はるかな宇宙の様子が3次元でイメージされてくるのです。
例えば、「木星の衛星」では、「太陽系のミニチュアみたいに、木星の周りを63個もの衛星がまわる」と説明があり、
「私たち4人はガリレオ衛星といわれる大柄な兄弟だ。イオは、いつもおなかがピーピーで機嫌が悪い。・・・」と続きます。
天文学の本でありながら、文章から宇宙の様子をイメージできれば、相当の国語力がつくといえるでしょう。
原書は読んでいませんが、(たぶん私には理解できないでしょうが)訳は自然で、かなり上手いと思います。