赤色エレジー [DVD]
懐かしの名作劇画の映像化。冒頭、壮年の男性(原作の漫画家であり本作の監督でもある林静一さんらしき姿かたちの人物)が、かつての4畳半を訪れ過去を振り返るというシークエンスから物語は始まる。しかし、林さんご自身は原作を描いていた当時には同棲経験がなかったそうで、また、主人公のように東北が故郷でもないとのこと。林さんも職業アニメーターであったことから、『赤色エレジー』があたかも私劇画であるかのように「誤解」(もっとも林さん自身それを楽しまれているように見えるけれど)されることも多いようだが、この物語は案外クールな視点から描かれているように思う。物語を断ち切るかのような、ラストシーンでの「幸子」の所作―全編新作の絵そして色彩―が本当にすばらしい。
赤色エレジー (小学館文庫)
あがた森魚の名作のモチーフとなった作品。
まず断っておくのは、漫画にテンポのよさを求めている人にはこの作品は合わないだろう。どのくらいそうであるかという、つげ義春よりもずっとずっとテンポはないというレベルだ。それでいて、味がある。これは音楽で言うとポストロックのような作品だ。貧乏で同棲している恋人2人の空気感だけが、ここにはある。その空気感だけを読者は感じ、そこにある人の儚さと美しさを見るのである。
連句アニメーション 冬の日 [DVD]
日本に限らず世界の様々なアニメーション作家達の個性のぶつかり合い
です。僕は松尾芭蕉の「冬の日」という俳句集を知りませんでしたが、
様々なアニメーション作家の競演ということでこのDVDを買いました。それだけで十分価値のあるアニメーションが見られました。
アニメーションに興味のある人達、勉強しようと思っている人達は
絶対に見たほうが良いと思います。ただ僕のような普段俳句になじみのない若者には句の内容まで理解するのはなかなか難しいと思います。
若松孝二傑作選(5)アヴァンギャルド&フリー
「ゆけゆけ二度目の処女」は、その映像表現のみならず、音楽が素晴らしかった。
主演の秋山道男(当時は、秋山未痴汚)が歌うあの歌も入ってる。映画の音そのまま
ではなく、別録音された原盤のようであり、映画を観てなくても、アバンギャルド
な音楽に浸ることはできる。
こんな珍盤は、もう二度と発売されることはないだろう。
その意味でプレミアム必至。買っておいて損はない。
うた絵本「赤色エレジー」
なぜか、ディスク枚数2となっていますが、2曲入りの12cmCD1枚です。
盤起こしと言う事で、少し音が割れ気味な所もあります。
曲が余りに良いので、繰り返し聞いていると、私の場合、ノイズ・割れが、どんどん気になってきました。
絵本の方は、綺麗で、よく出来ています。
値段は、ちょっと高いと思います。