Otis Redding 5CD ORIGINAL ALBUM SERIES BOX SET
公式なモノラルマスターなのか否かは分からない、だが、何れのアルバムもモノなので従来から聞いてきたステレオ盤の3rd〜5thのアルバムとは明らかに聞いている音が異なる。ヴォーカルは旧ステレオ盤よりも鮮明に前面に出てきている。
AM放送で聞いたオーティスの歌声である。90年頃に発売されたこれらステレオ3作は、完全な左右分離のステレオ版だったので、立体感の割には迫力に欠ける音だったと記憶している。今回は購入前にアルバムが全部ダブってしまうけど、と一旦躊躇したが、オーティスだから、安いしリマスターも期待して買ったのが正解だったかも。未だ全てを聞き通していないが、BlueとFa-Fa-Faは確実にモノラルの押しの強さを感じるものだった。
この箱物規格はバターフィールド、ジュディ・コリンズに次いで3箱目であるが、コスト・パフォーマンスは十分あると思う。
作品の評価は★五つ、当然である。久し振りにオーティスの切ない歌声を聞いて感じ入っている。
ドリームズ・トゥ・リメンバー~オーティス・レディングの伝説 [DVD]
オーティス レディングの生前の映像と、彼の家族とMG’Sのギタリスト スティ−ブ クロッパーのインタビューとの構成です。1967年、亡くなる直前の映像(try a little tennderness)を見た後、なぜかとてもすがすがしいものを感じました。バックのバーケイズの演奏はMG’Sのように熱くならずに、たんたんとした演奏がやけに新鮮に聞こえます。田舎者のプロモビデオのような、野暮ったい映像も多く、大推薦というわけではない。けれど、もう少し長生きをしてほしかった。現在の洋楽チャートの感性では、彼の歌はゲテモノのように聞こえるかもしれない(ルックスも悪く、スマートでもない),対照的に洗練された、レイチャールズが今でも多く人のの支持を受けているのと比較しても、過少評価されているのはとても残念です。同時期のビートルズが日本に来なくてもよかったけれど、オーティスは日本に来てほしかった。
Very Best of
若くして事故でなくなったオーティスですが、彼の歌声はいつまでも感動的で、新鮮です。
ラブ・ソングも圧倒的に素晴らしいですし、ハードなプレイも最高にいいです。
こんなに素晴らしいエンターテナーは他にちょっといないのでは、と思います。
非常に短い活動期にもかかわらず、ほんとうに名曲ぞろいで、初めての方はこのベスト盤をお聞きになるといいのではないでしょうか。
「ああ、この曲かあ! これすごく好きだったけど、この人だったのかあ!」という曲がきっと入っていると思いますよ。
The Criterion Collection: Complete Monterey Pop Festival [DVD] [Import]
編集の面も大きいとは思うが、後年のウッドストックやワイト島フェスに比べ、牧歌的で平和なムードが漂っている。冒頭から花とかシャボン玉とか撒いてるし。ムーブメントが大衆化すると、節度ない観客も増えるのかなぁと考えさせられる。また、観客席に椅子があるという意外な発見も。収録曲が多いこともあり、ママス&パパスが主役だろうか。オーティスレディングは「濃い」の一言。