ワン・ナイト・イン・ダブリン~トリビュート・トゥ・フィル・リノット [DVD]
スコットとブライアンのツインリードが無い、ジョン・サイクスやスノーウィ・ホワイトが出演していない等の批判も聞かれた本ライヴですが、あくまでゲイリーのステージである事、そして彼がリジィに在籍していた頃までの曲の再演である事を考えれば、先述の批判等無関係に心から楽しめる内容だと思います。やはりリジィの曲はブライアン・ダウニーのドラムが一番ですね。そこにツインリードが乗っかると、フィルの姿が見えてくるかのようです。ゲイリーの声はフィルとはまるで異なりますが、フィルの魂を自分の心に呼び寄せるかの様に感情を込めて歌っている姿が印象的でした。歴代ギタリスト達との競演も本当に楽しんでプレイしていて、観ている方も顔がほころびます。圧巻はラストの「パリ散」のエンディングソロで、ギターでフィルの魂に語りかけてる様な、まさに鬼気迫るトーンに息を呑みます。他にインタヴューも、良い思い出も悪い思い出も隠さず語られており、ファンには興味深い内容だと思います。必携、必見です。
ワイルド・ワン~ベスト・オブ・シン・リジィ
フィルライノット没後10周年を記念し(?)、名曲をデジタルリマスターしたアルバムです。収録されている曲はまさにシンリジィを代表するものばかり・・・彼らをこれから体験したい人にはうってつけです。初期の名曲「ロッカー」が、変な話ですが彼らを一番良く表現していると感じました。(限定で2CDもあるので、マニアは注意!!)