ARTISAN
このアルバムは、1991年に日本レコード大賞のポップス・ロック部門アルバム大賞を受賞した作品です。それだけ完成度の高さが評価されたのでしょう。
「ARTISAN」という「職人」を意味するタイトル同様に、彼のアルバム制作にかける懲り方はいつも半端ではありません。ドラムのプログラムもそうですし、本人による多重コーラスも凄い技量を感じさせるものです。音響効果というのは好みの部分に入りますが、スタジオでの凝った作業がまた彼のライフワークと直結するのでしょう。その意味において、アルバムタイトルのこだわりは収録曲全てに表れています。
楽曲の完成度を高めるためにあらゆる手法、メンバーを募って作り上げた作品ゆえ、20年近く経ってもまだ購入できるという高評価を得ているのだと思います。
1曲目の「アトムの子」の強烈なドラムがいきなり度肝を抜かれます。手塚治虫氏の逝去の報に接してこの曲を作ったようですが、そのリスペクトぶりは同世代皆の共通の思いで、曲全体を貫くビートによって代弁してもらったかのようです。
名バラードである「さよなら夏の日」での伸びやかな達郎の声は、皆を癒す力を持っています。この透明で突き抜ける高音は彼の優れた特質でしょう。他のヴォーカリストにない張りのある高音はとても魅力的です。
「ターナーの汽罐車 -Turner’s Steamroller-」は、ターナーの絵画に触発されて作ったとされています。楽曲の美しさは比類のないものですが、その作品の質とは裏腹に作成意図がつかみにくい曲でもありました。
その他の曲もそれぞれ個性的で聞き飽きしません。
True
「Lies and Truth」が聴きたくて
買ったアルバムでしたが、それ以上に聴きごたえの
ある曲が揃っています。
一曲目からラストまで飛ばしてくれます。
あっという間に10曲が終わり、
気がつけばもう一回聴いているという始末。
何度リピートしても飽きない不思議な魅力があります。
すずちゃんの鎌倉さんぽ―海街diary (フラワーコミックススペシャル)
吉田秋生(よしだ あきみ)の『海街diary』シリーズ。鎌倉を舞台に、四姉妹が織りなす日常を綴ってとても味わい深い漫画。その中のあのシーン、このシーンの背景と重ね合わせて、鎌倉の街を散策、紹介していくガイド本。鎌倉の四季折々の風景、風物を撮ったカラー写真の数々とともに、『海街diary』の話を振り返ることのできる趣向がよかったです。
なかでも70頁、『海街diary』シリーズの第1巻「蝉時雨のやむ頃」のカバー絵と、その背景のもとになった写真を上下に並べて掲載したところに、「わおっ!」 なんか、ちっと感動しちゃいました。
第3章【海街をさらに楽しむ】の中、「海街古民家探訪」とか「関西人から見た鎌倉 将志のびっくり番付!!」といったコラムも面白かったにゃ。
監修者・吉田秋生&「海街オクトパス」の取材・編集スタッフの、鎌倉への愛が詰まった一冊。鎌倉のあちらこちらを歩いてみたくなりましたー。
the Fourth Avenue Cafe
悲しいいきさつで発売中止になってしまったこのCD。
再発売されるということでうれしかったです。
曲自体はアルバムTrueに収録されているものと同じです。
さわやかな切ないラブソングです。
初夏にはぴったり。Kenちゃんが作った中でも指折りの名曲です。
「誰かのこと想ってる〜」のところは何度聞いても切ない。
ただ、CWは幻とされていたD’ARK〜EN〜CIELが入っています。
今で言うP’UNKと似たようなものです。
楽器担当を変えているっていう。
曲調は激しいロック。
一応4つに分けられていますが、全部あわせても3分程度です。
まともにボーカルが入ってるのはほんのちょっと。
なので1点引かせてもらいました。
CW目当ての人にとっては微妙です。
そんなにいい曲というわけではないので。
ちなみに、歌詞カードの裏には当時ジャケットが予定されていた
hydeも大好きだった今は亡きねこぢるさんのイラストもちゃんと載っています。
全体的にオシャレな印象のCDです。
15枚のうちこれだけは売り切れ殺到中なので見かけたら購入はお早めに。